ドラゴンクエストIII そして伝説へ…(エニックス)

dragonquest3
(c)ENIX

発売:エニックス(1988) 機種:ファミリーコンピューター ジャンル:ロールプレイング
評価:★★★☆☆
 国内家庭用ゲーム機を代表する有名ロールプレイングゲームのシリーズ、ドラゴンクエストの第三弾です。物語は大魔王バラモスを倒すべく勇者オルテガの子が仲間を連れてアリアハンの国を旅立つ、という内容。システムとしては四人パーティ制になっていますが、勇者の存在があるためにあまり個性的な組み合わせはできませんし、職業にしろ魔法にしろそれほど個性的な組み合わせができる訳ではないのは残念なところでしょうか。それでも魔法使いと僧侶に分けられた呪文の体系や、重装備の戦士と身軽な武闘家などある程度の好みを活かした使い分けができるようになっています。細かいところですが、前作では隠しコマンドでないとできなかった仲間の名前を自由につけることができるのもポイント。
 もちろんドラゴンクエスト特有の操作性の良さも健在で、なるべく煩雑にならずに敵を倒して経験を稼いで先に進むという内容はオーソドックスながら馴染みやすく、妙なところで行き詰まる心配も少なくなっています。また、ドラクエならではの遊びもしっかりと踏襲されていて、遊び人の存在やぬいぐるみといった特殊アイテムの存在など独特に楽しませてくれるでしょう。

 難点としては職業の組み合わせに自由度が増してしまったために、シリーズ特有の芸術的なバランスが失われていることで全体的に経験値稼ぎの必要性が増えたこと。オーソドックスに戦士または武闘家と僧侶に魔法使いの組み合わせでも、たびたび経験値を稼がないと要所にいるボス敵との戦いに難儀してしまうのではないかと思います。特に後半に向かうと補助呪文が使いづらくなるので、勇者と武闘家三人が一番強くなってしまうのはもったいないところでしょうか。
 物語の展開がかなり強引なのも気になるところで、世界を救ってくれと言いつつろくなお金も装備も渡さないアリアハンの王様やとってつけたような地下世界の存在、賢者をつくる以外に存在価値の薄い転職の神殿に脈絡のない行動をしている勇者オルテガなど、思いついたアイデアを強引にひとつにつなげてみました、という感がするのはちょっとどうかと思います。特に地下世界は蛇足の産物以外のなにものでもなく、その分のメモリを他に使った方がよほどましというものでしょう。

 商人がよはねすだったら商人の町はよはねすバーグになりますね。
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