ガーディアンヒーローズ(セガ)

guardianheros
(c)SEGA/TREASURE

発売:セガ(1996) 機種:セガサターン ジャンル:アクション
評価:★★★★★
 ジャケットでは格闘RPGと表記していますが、アクションロールプレイングゲームというよりも内容としては横スクロール式の多人数格闘アクションゲームになっています。ストーリーモードでは二人まで、対戦モードでは同時に六人までの参加が可能で、セガサターンでも「ファイヤープロレスリングS」をはじめとしていくつかしか存在しない、マルチターミナル6対応の作品です。
 舞台は剣と魔法の世界、ストーリーモードでは伝説の剣を追う五人の冒険者とそれを手によみがえった不死英雄戦士、アンデッドヒーローを追って繰り広げられる王国との戦いの中で、それらを監視する者たちの姿が明らかになっていきます。全30ステージが分岐するようになっていて、展開はマルチストーリー、マルチエンディグになります。武器や魔法で攻撃するごとに経験値が入る上に、倒した相手の身体が消えるまではいくらでも追撃を入れ続けることができるのでかなり融通の利くレベルアップが可能。ただし倒れた相手への追撃をあまりにしつこく続けたり、一般市民を倒したりすると悪人としてストーリーにも影響が出るので注意が必要です。

 操作性は「幽☆遊☆白書 魔強統一戦」を彷彿させる格闘ゲームとしてのもので、ダッシュやガード、コマンド入力技のほかにも相殺やライン移動、ふっとばしやカウンター攻撃といった多人数格闘独自の要素が入っています。対戦モードではメインキャラクター以外にも敵やモンスター、エキストラまで操作できるようになっていてストーリーモードを攻略するごとに使えるキャラクターが増加します。
 中にはガードができないキャラクターや攻撃が一種類しかないキャラクター、異常に小さいキャラクターから異常に大きいキャラクターまで登場して性能も様々なので、基本的に対戦のバランスが存在しませんが1vs5にしたりキャラクターごとのレベル設定を変えることによって子供vs巨人のような戦いも(一応)可能です。厳密なゲームバランスを求めるよりも、暗黙の了解で自由に豪快に戦うという、より家庭用機向けに作られているバランスは見事かと思います。

 王国騎士団を出奔したハーンたち冒険者が出会うアンデッドヒーローですが、プレイヤーに従って歩き命令もすることができるのでこれを壁にしたり戦わせることも、あるいは後ろに控えさせたまま自分たちで戦って経験値を稼ぐこともできます。基本的に自由度が高く、初心者でも楽しい上に上級者であれば複雑な戦い方も追求できる作品。
 汗くさいほどの肉体派主人公ハーンや妙に回転癖のあるイブシ・ギンジロウ、ギンジロウの弟子らしいがどう見ても師匠より強い自称超魔道士ランディとお供のエド、王国赤騎士団を出奔したセレナさんに誰もが認める最凶キャラの僧侶ニコレといった個性的なメンバーはトレジャーらしいところでしょうか。無意味に筋肉美を追求する強奪団ゴーダッツや、いかにもズルそうなズル・パ・イヤーなど楽しいキャラクターも登場しますが、ストーリーの中で彼らが思わぬ登場をすることもあります。かの「ガンスターヒーローズ」に続きゴールデンシルバーも登場しますがこちらの関連はさすがに不明。

 一人でも楽しく多人数でも楽しい、ロールプレイングゲームと称しながらもアクション性を追及した、個人的には最もセガサターンらしいゲームの一つではないかと思います。それにしても神様だろうが英雄剣を持った戦士だろうが差し置いて、ニコレの凶悪さだけは別格ですね?
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