慶応遊撃隊(ビクターエンタテインメント)
(c)VICTOR ENTERTAINMENT
発売:ビクターエンタテインメント(1993) 機種:メガCD ジャンル:シューティング
評価:★★★★☆
時は慶応八年。秘宝の鍵の番人をしている少女、蘭未はIQ1400の天才タヌキであるDr.ポンに盗まれたという鍵を取り戻すべく、バニー服を着て飼いドラゴンの「ぽち」にまたがり、Dr.ポンの乗る宝船を追って家を追い出されます。
という気の触れたストーリーではじまるシューティングゲームです。蘭未の追撃を邪魔するべく登場するのもDr.ポンの手下である七福神や、秘宝「はこぶね」を狙うアメリカ軍にロシア軍といった具合で、もはや細かい突っこみどころなんて気にしていてもしかたありません。
とはいえ肝心のゲームはメガCDの性能を活かしたアニメーションのデモ映像や声優陣による吹き替えがなかなか豪華な作りになっていて、ゲーム中も画面と飛び回る蘭未が叫びまくる楽しい演出や、横スクロールを基本にしながら画面の上下スクロールや高速面、数々の大型ボスの登場と色々な要素が盛り込まれた作品となっています。難易度もそれほど高くない上にオプションで当たり判定まで調節できたりと、この手のゲームが苦手な人にも親切に作られている点も好感が持てるので、この破天荒な演出と世界観に笑える人であれば充分におすすめできる良作シューティングゲームです。菅野美穂の声優デビュー作?らしいですね。
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