マリオブラザーズ(任天堂)
(c)Nintendo
発売:任天堂(1983) 機種:ファミリーコンピューター ジャンル:アクション
評価:★★★★★
世に対戦格闘ゲームの種を受けつけたにちがいないと主張する権利があると確信している、初期ファミコンの名作中の名作ゲームです。基本はアーケードからの移植、1Pのマリオと2Pのルイージをあやつり、水道坑?の中でカメ、カニ、ハエをすべて倒せば面クリア。床下から叩くと相手が転び、起き上がる前に蹴りたおすのが基本で、スーパーマリオとは違って上から踏んだらミスになります。カメは一回カニは二回でダウン、ハエは飛びながら動くので床におりた瞬間をたたかないといけません。時間がたつとファイアボールがあらわれたり、面によっては床を凍らせる敵が現れたりしますので、これを避けながら全ての敵を倒します。
ゲームの難易度があまりに低く、99面のつぎは1面にループするのでいつまでたっても終わらないゲームなんですが、このゲームの真骨頂は2人同時プレイによる通称「殺し合い」。ルールは1面2面を共同してクリア、ウォーミングアップとしてボーナス面でコインを取り合い、つぎのカニ面ですべてのカニをピンク色になるまで怒らせたらスタート地点に戻って勝負開始。相手を3機撃墜したら勝利です(リセットして再戦だ!)。
基本テクニックは相手を正面からブロックして敵やファイアボールに追い込む、相手を下からたたいて敵に向けて弾きとばす、またはダウンした敵を下からたたいて蘇生させ、相手にぶつけるといった動きが中心になります。相手にぶつかると弾かれるという性質を利用して、例えばマリオがルイージに向けてジャンプして弾かれた反ジャンプでカニを飛びこえる通称アクロバット・プレイや、相手の真下からお手玉のように連続でたたいて敵に当てるスーパーシュート、相手を引きつけて走りながら床を落ちる瞬間に停止、真下に落ちて好位置をとるゼロ移動など、1ドットの動きを駆使する攻防が熱くてたまりません。その後、ルイージとマリオの確執を決定づけたと勝手に思わせる伝説のゲームです。
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