ペンゴ(セガ/AC)

pengo
(c)SEGA

発売:セガ(1982) 機種:アーケード ジャンル:アクション
評価:★★★★★
 セガを代表するアクションゲームといえば、まず真っ先に挙げられるのがこのペンゴではないかと思います。とはいえ開発は他社でセガは販売ということらしいですが、それはそれとしてセガといえばやはりペンゴでしょう。
 一画面アクションゲームで、アイスブロックと呼ばれる氷が並べられているステージの中で赤いペンギンのペンゴを操作して、謎の生き物スノービーを全滅させれば面クリアとなります。氷はペンゴに押されると何かにぶつかるまで飛んでいくので、これでスノービーを潰してしまうのが基本。壁や氷がある場合には氷は飛ばされずに崩れてしまいますが、スノービーのタマゴが入っていればこれを壊すこともできます。もう一つ、ペンゴが外壁を揺らすとスノービーがしびれてしまうので、その間に捕まえてもOK。この三つの方法を使い分けてスノービーを倒していきますが、一度のブロックでスノービーをまとめて潰すとより高得点が狙えます。

 普通のアイスブロックの他に、各面には三つのダイヤモンドブロックが置かれていてこれを並べると10000点(壁沿いに並べると5000点)のボーナスが入ります。この他にクリア時の残りタイムでもボーナスがもらえるようになっているので、高得点を狙う場合はダイヤモンドブロックを並べつつなるべく速攻でスノービーを倒さなければいけません。基本はアクションゲームですが、ステージ開始早々にダイヤモンドブロックの並べ方とスノービーのタマゴの位置を把握して一気に攻略する、パズル的な要素も含まれている作品です。
 コミカルな画面に単純ながら忙しい攻略の楽しさがアクションゲームとして秀逸ですが、感心させられるのがスノービーの移動パターン、というよりもパターン化できないのではないかと思われる不思議な動きでしょうか。最初の面を除いて基本的にスノービーの移動速度はペンゴと同じかそれよりも速く、ひたすらこちらを追いかけてくるものがいるかと思えば適当にうろついているものがいたりとなかなか読めません。氷を飛ばそうと待ち構えているとこちらに寄ってこなかったり、直前でまわれ右をしたりとペンゴの場所や動きに対応しているものもいるようです。

 攻略にコツがあるとすれば、氷の配置にはいくつかのパターンがあるのでそれぞれダイヤモンドブロックを手早く並べる方法を作っておくことと、タマゴは生まれる前に積極的に壊しておくこと。ステージが進むごとにスノービーの移動速度が速くなるので、何面までダイヤモンドブロックが狙えるかがポイントになるかと思います。ある程度の面を超えれば1面に戻るため、そこからはまたダイヤモンドブロックを狙っていきましょう。
 2面ごとに登場する、パックマン劇場風味のペンゴ劇場も楽しい名作アクションゲームです。当時は海賊版やコピー品があまりに多く出回っていて、けっこうな人がペンタとかペントとか覚えていたのもある意味このゲームがどれだけ評価されていたかを示しているのかもしれません。
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