パワードール(工画堂スタジオ)

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(c)KOGADO

発売:工画堂スタジオ(1994) 機種:PC−DOS ジャンル:シミュレーション
評価:★★★★★
 シュヴァルツシルトのシリーズで有名な工画堂が当時新しく出したウォーシミュレーションのシリーズで、女性だけの部隊が二足歩行ロボットに乗って戦うというそれだけを聞くとかなりアレですが、中身はいたってシビアな戦術シミュレーションゲーム。舞台は移民者の惑星オムニ。次世代移民船によって入植が進められていたこの惑星に、時代をへてワープ航法を開発した地球人が侵攻を開始したことにより、それを迎え撃つオムニ機械化歩兵部隊の中でも特にDoLLSと呼ばれる女性だけの特殊部隊を中核としたお話です。
 基本は六角形のHEXマスによるウォーシミュレーションで、パワーローダーと呼ばれる機械化二足歩兵を中心にした支援の航空機や戦車までを要するDoLLS&パイロットの女性兵たちを編成して戦場へと送り込みます。面白いのが特殊部隊らしくダムや補給基地の破壊とか、一定時間戦線を保持して敵を食い止めるとか、人質を救出して待機している潜水艇まで逃げるとか、個々の作戦に様々な局面があり単純な戦闘のみではないところでしょうか。敵味方とも移動、索敵、援護、戦闘を駆使して戦わなければならず、ロボットもののゲームとしてはユニットのひとつひとつが特別強いわけでもないので、迂闊に突出でもしようものなら一瞬で集中砲火の的になってしまいます。ふつうのシミュレーションゲームなら敵からノーダメージで勝てばいいくらいの難易度と思えばいいでしょうか。

 パイロットがすべて女性ということもあっていわゆるギャルゲーとして部類される一方で、シミュレーションゲームとしてはかなり難易度が高く、撃破されたパイロットは死亡してもちろん復活も蘇生も予定外の増員もありえません。冗談抜きで緻密に作戦を立てて、パイロット能力に従い装備と配置を決めて、しんちょうかつ迅速で臨機応変な進軍をして完璧な勝利を収める。それができなければひとつふたつの任務をクリアできても、メンバー不足でけっきょくはクリア不可能になるという恐ろしさがあるのです。更にお気に入りのパイロットを育てるとなるとかなりの労苦になりますが、それを除いても歯ごたえのあるシステムが楽しい名作ゲームかと思います。
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