メガシュヴァルツシルト(セガ)

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(c)SEGA/KOGADO

発売:セガ(1993) 機種:メガCD ジャンル:シミュレーション
評価:★★★★☆
 工画堂の有名な宇宙艦隊戦シミュレーションゲームのシリーズで、PC版のシュヴァルツシルトIIを移植したPCエンジン版のスーパーシュヴァルツシルトを、更にメガCD向けに移植された作品になります。
 舞台は大銀河「シュヴァルツシルト」にあるソマリ星系で、暗殺されたオーラクルムの前王の後を継いだ皇太子アルシオンが巨大な戦乱に巻き込まれていくお話となります。PC版をベースにしたシナリオに、アニメーション映像や声優を起用したデモシーンが追加されているほか、メガCD版では独自となる艦隊戦&要塞戦が魅力。特にリアルタイムで行われる艦隊戦は家庭用ゲーム機向けのとっつきやすさを持ちながらも、戦術シミュレーションとしては屈指のダイナミックな爽快感が売りになっています。戦闘開始と同時に艦隊が展開、指揮官が指令を出すまでの流れや、フォーメーション変更によって戦況が劇的に変わる演出は見事かと。

 進行するイベントと惑星開発によって強い戦艦を開発しながら、艦隊を進めていき拠点を攻略することで領域を広げていくことになります。まずは友好国であるトリスティアをロッサリアの侵攻から救い、トリスティアの元首ティアラを旗下に加えたりして版図を広げたりしていきますが、いかにもヒロイックで定番っぽいストーリーと分かりやすい登場人物たちが素直に楽しめます。クライマックスとなるクラーリンの侵攻がとにかく厳しいですが、幸い戦闘システム自体の難易度は低いのでデータセーブも利用しながら攻略していけば何とかなるでしょう。
 あとはなにしろバウマン提督がかっこうよいですね。
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