ウイニングポスト2(光栄)

winningpost2
(c)KOEI

発売:光栄(1996) 機種:プレイステーション ジャンル:シミュレーション
評価:★★★★☆
 光栄の競馬シミュレーションゲーム、ウイニングポストのシリーズ第二作で1995年にスーパーファミコンで発売された作品の移植になります。同年にセガサターンでも発売されていますが、セーブデータが消えてしまう危険が高いサターンに比べるとこの手のゲームであればプレイステーション版をおすすめしたいところでしょうか。スーパーファミコン版から画像などが大幅に変更されていますが、ゲーム内容そのものは大きく変わるところはありません。
 プレイヤーは馬主として、自分の愛馬を調教師や騎手に預けて走らせるのが目的です。かなり初心者向きに作られていて、最初は秘書を選んで馬に名前をつけるくらいのことしかできませんが馬主経験が上がると色々なことができるようになっていきます。自前で牧場を持つだけではなく調教やレースの指示、馬券を買うなど本当の馬主ではできないことまでできてしまうのはご愛嬌。

 他の競馬シミュレーションゲームや、同じウイニングポストのシリーズ中でも最大の特徴となっているのが30年というゲーム内期間が設けられていることで、馬だけではなく騎手や調教師も年を取って引退したり、毎年登場するライバル馬の存在など自分なりのシナリオを楽しむことができるのが魅力です。愛馬だけではなく騎手や調教師、秘書や観客、ライバル馬にまで思い入れがしやすいシステムは見事かと。
 また、競馬ゲームとしてはいわゆる配合理論がほとんど存在せず強い馬の仔は強いという点と、馬も騎手もレースに勝つと強くなるという二つのポイントがあります。そのせいで複雑な配合理論を読み取って強い馬をつくりだす楽しみには欠けますが、好きな馬や騎手が大きなレースで活躍する楽しみが得やすいのは魅力。よほど身体が弱いか、意図的に無理をさせない限りは故障もしにくいので誰でも安心して遊べる競馬ゲームとなっています。地方競馬や海外レースへの出場もできるので、馬に合った活躍をさせることができるでしょう。

 攻略上のポイントとしては、毎年登場するスーパーホースがライバル馬6頭に加えて牡牝2頭ずつの計10頭いることと、それらが仔馬の下半身のグラフィックで見分けられること。毎年4月になったら、自分の好きな仔がスーパーホースになるまでリセットするという卑劣な手を使えばかなり攻略が楽になるでしょう。他には初期バージョン限定で、どうしても勝てないレースで思い切って逃げた馬が稀に勝ってしまう現象が起こることで、これを利用して弱い馬や騎手を大レースに勝たせて強くするという小賢しい手段が可能です。こうした点も含めた上で、自分の好きなように楽しみやすいという点ではシリーズ屈指の作品。
 ちなみにPC版で発売されているウイニングポスト2プラスを除けば、発売年に合わせてレース体系などを改修したプログラム96、ファイナル97が発売されています。96では距離適正が厳しくなって強すぎる馬が絶対に負けないという現象がなくなり、97は実名騎手の登場や一部グラフィック変更で仔馬の見分け方が難しくなったりと微妙な変更が入っていますが、どれか一つをすすめるなら96が一番ゲームのバランスが良いでしょうか。

 栗毛の馬同士の仔はかなり高い確率で栗毛になるのが、栗毛好きにとっては更に高評価です。
>他の記事を見る