バラン数(HAL研究所)

barance
(c)HAL LABORATORY

発売:HAL研究所(1984) 媒体:ROM ジャンル:アクション
評価:★★★★☆
 HAL研好きのMSXユーザーにはたまらない、アイデアと操作性が魅力の教育ソフト風味名作アクションゲームです。頭上にある橋の上を恋人らしき生き物が乗った汽車がゆっくり走っていますが、汽車を落とさないためには左右の数式でバランスが取られている橋に答えをはめこまなければいけません。青いモグラっぽい生き物をとびまわらせて、羽根をはやして飛んでいる数字をつかまえては答えをはめこんで橋のバランスを保ちます。無事に汽車が左端まで到着すると面クリア。
 床を歩いている敵にぶつかったり、飛んでいる最中に落っこちたりするとしばらく動けなくなりますが、その間に汽車が橋から落ちてしまうとミスになってしまいます。数式は単純な四則演算ですが、面をクリアするごとに最初は足し算だったのが引き算になったり割り算まで出てきたりとだんだん難しくなっていくのでした。

 一見してかんたんなゲームに見えますが、実際に遊んでみるとこれが思ったより焦りを誘うおかげで簡単に解けるはずの問題が意外と解けません。指先よりも脳味噌にアクションゲームをさせなければいけない上に、子供向けに暗算の練習にもなるというとても家庭用ゲームらしいゲームになっています。バラン数というタイトルもとても秀逸ですが、英語版のタイトルでは単にバランスとなっているのは惜しいところでしょうか。
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