ボスコニアン(ナムコ)

bosukonian
(c)NAMCO

発売:ナムコ(1984) 媒体:ROM ジャンル:シューティング
評価:★★★★☆
 ナムコのアーケードゲームからの移植作品で、宇宙空間を舞台に八方向に任意スクロールが可能なシューティングゲームです。このスクロールがファミリーコンピューターでは実現できなかったため、MSX以外ではソードM5やPC6001、X1など限られた機種にのみ移植されています。

 開始と同時に「ブラスト・オフ」の合成音声が流れ、自機を中心にして背景となる画面がスクロールするのでレーダー表示を頼りにして自機や敵機、要塞の場所を確認しながらステージ内に配置されたすべての要塞を破壊するとステージクリアとなります。自機の前と後ろの双方に同時に弾を発射できるので、逃げながら攻撃したり囲われる中で反撃するといった戦い方がしやすいのも特徴。要塞は六つの砲台をすべて破壊するか、ゲートが開いているときに中心部を撃てば破壊することができます。
 基本的に弾を撃ってくる敵は要塞だけで、飛び交っている敵は編隊を組んだり自機を追尾しながら体当たりを狙ってきます。機雷や小惑星といった障害物に当たるとミスになりますが、逆に敵がこれらに当たっても破壊されてしまうのでうまく利用するのも手です。一見して難易度が低く、テンポよく進めることができますがポイントになるのがレーダーの上部にあるコンディション表示の状態。ときおり現れるスパイシップを逃すとこのコンディションが悪化して、敵の総攻撃が始まるのでステージ攻略を目指すつもりならとにかくスパイシップだけは逃がさないように注意してください。

 最初は難易度の低さもあってどんどん進めていくことができると思いますが、五面六面と過ぎていくと要塞の配置などを含めてだんだん難しくなっていきます。シューティングゲームとしては派手な演出もパワーアップもありませんが、アイデアと表現力でこれだけのゲーム性を見せつけているのはさすがナムコといいたくなる作品です。
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