キャノンボール（ハドソンソフト）

cannonball
(c)HUDSON SOFT

発売：ハドソンソフト(1983)　媒体：ＴＡＰＥ　ジャンル：アクション
評価：★★★★☆
　ハドソンがパソコンゲームの初期にＭＳＸを含めて大量に出していた、どこかチープな作品群の中でも絶妙なおもしろさとゲーム性にハマってしまう名作です。ゲームはわりと単純な一画面アクションで、画面内をぽんぽんと弾んでいるボールをモリで撃ち落としていくというだけのもの。モリは自分がいる場所から尾を引いて上に伸びていき、先っちょだけではなく尾の部分に当てても命中させることができます。モリが当たるとボールは半分の大きさになって二つに分かれてしまいますが、一番小さくなったボールを更に撃つと消えるので、すべて消すとステージクリアになります。
　あたりまえですがボールが分かれて増えていくごとに逃げるのもたいへんになり、小さくなったボールにはモリも当てにくくなりますからコツとしては無闇にボールを増やさず、一つずつ確実に消していくのが重要です。意外な当たり判定の大きさが絶妙で、ボールから避けるのを難しくしている一方でモリも当てやすくなっているので見た目ほどかんたんでも難しくもありませんが、ステージが進んでボールの数が増えるとそうも言っていられなくなるでしょう。モリを直接当てるのではなく、伸びた尾を壁のようにして複数のボールをいっぺんに消せるようになれば立派なキャノンボーラーです。

　投稿作品のような画面にミニゲームのようなゲーム性と、外見からは想像もつきませんが初心者から慣れた人まで延々と楽しめる作品です。それにしてもナッツ＆ミルクのような例外こそありますが、ハドソンのゲームはキャラクターデザインが雑な印象があったりしなくもありませんね。
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