チャンピオンボクシング(ポニーキャニオン)

cboxing
(c)PONYCA

発売:ポニーキャニオン(1985) 媒体:ROM ジャンル:スポーツ
評価:★★★★☆
 ポニカとセガが出したMSXのチャンピオンシリーズはけっこう独特のスポーツを選んでいることが多く、なかなか出来もよくて面白いものが多いですが、これもなかなか面白い作品になっています。操作のイメージとしてはファミリーコンピュータのアーバンチャンピオンの動きをもっと滑らかにしてスピード感を増したような印象で、上下の打ち分けやガードに三種類のパンチを使い分けての攻防が楽しい良作。

 ゲームモードは一人用のCPU戦と二人対戦の二種類が用意されていて、CPU戦では難易度も選ぶことができるようになっています。それぞれのパンチの威力とリーチを出すまでの隙を考慮して、相手が振りかぶるタイミングに合わせてガードするか後退して避けながらこちらのパンチをこつこつ当てるのが基本。けっこう大きいキャラクターがせわしなく、表情豊かに殴りあう様が爽快で、CPU戦でも対人戦でも存分に楽しむことができるでしょう。相手をノックアウトで倒すと、勝利時にペンゴが現れてくれるのもセガっぽくていい感じです。
 選んでいるパンチの種類が画面下に表示されるので対人戦でのフェイントがかけにくいことと、カウンター時に威力を上げてくれれば読み合いが面白くなったと思うのでその点だけは残念ですが、前後にフットワークを駆使する動きがボクシングというよりもボクシングゲームの楽しさを感じさせてくれます。
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