チャンピオンズ(ポニーキャニオン)
(c)PONYCA
発売:ポニーキャニオン(1984) 媒体:TAPE ジャンル:スポーツ
評価:★☆☆☆☆
あのポニカがゲーマー抹殺計画の一環として出したのではないかと思われる、おそるべき障害競馬レースゲームです。8頭立てくらいでスタートしますが、なぜか40位まである巨大レース場でトップを目指してひたすら馬を走らせてください。操作はいわゆる連打系で、カーソルの左右を交互に押すことで馬は走りますが更に上下でコース内を移動し、障害が現れたときにはタイミングよくスペースバーを押すことでジャンプします。コースがカーブにさしかかると馬はインコースに(画面下側に)流れていき、柵や障害に当たると馬が転倒、何回かミスをするとそのままゲームオーバーになってしまいます。
と、ここまで書けば単なるハイパーオリンピック風のゲームで連打と操作の双方があるんでたいへんだねという程度にしか思われないでしょう。連打といっても8ビートくらいのリズムであればそれなりにスピードが出るので、MSXを破壊するほどの連打が求められる訳でもなく、ここまで低い評価をつける理由にはならないかもしれません。
ですがこのゲームの唯一にして最大の問題はレースの距離。つまり完走するためにかかる時間で、この過酷なタフゲームをクリアするためには実時間でおよそ10分以上もの連打が求められるために、完走する前に遊んでいるプレイヤーの腕がひきつりを起こして破壊されること疑いありません。ハイパーオリンピック2が物足りなく思えるような猛者には優れた試練を与えてくれることでしょうが、常人であればレースの序盤にして腕がしびれを覚えてやがて腱鞘炎になってしまうでしょう。ゲームバランスの問題ではなく、ゲームをする人の安全のために人にすすめることができない稀有な作品です。
数人が入れ替わりながらプレイするならOK。
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