ダンクショット(HAL研究所)

dunkshot
(c)HAL LABORATORY

発売:HAL研究所(1986) 媒体:ROM ジャンル:スポーツ
評価:★★★★☆
 数あるスポーツゲームの中でもバスケットボールのゲームはわりと珍しいか、あっても出来の悪い印象がありますが、この作品は名手HAL研が出しているだけあってなかなかの力作になっています。
 チームの人数は3人vs3人、画面やキャラクターもHAL研らしいチープなものとなっていますが、なめらかでテンポのよい動きにパスワークやドリブルによるカットイン、スクリーンプレイにリバウンドの攻防まで行うことのできる操作性はなかなか本格的。難点としては操作感がつかみづらいのとゲームの難易度が高いことで、最初は何をしたらいいかまるでわからないうちにボロボロにされてしまいますが、シュートやパスカットのコツを覚えていけばどんどん勝てるようになって深みにはまっていくこと請け合いです。グラフキーでマークを切り替えてのパスワークや、シフトキーを押す長さで滞空時間を調整して投げるシュートなどの感覚がバスケットボール特有の空中でのタメを感じさせてくれたり、カウンターによる速攻が狙えたりとテンポのよい攻防ができる点も見事です。

 各メンバーには能力やスタミナなどのパラメータが設けられており、最初はメンバー交代に気を使わないとすぐにバテてしまったりもしますが、だんだん強くなっていくとプレイヤーの上達と合わせてチームが強くなっていく楽しみもあります。とにかく最初のとっつきにくさがありますが、それさえ除けば逸品といえるゲーム。
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