ゴキブリ大作戦(マジックソフト)
(c)Magicsoft
発売:マジックソフト(1983) 媒体:ROM ジャンル:アクション
評価:★★★★☆
タイトルだけであればMSXの数あるゲームの中でも随一といえるほどにインパクトのある作品。当時のチープな楽しさが窺えるマジックソフトのアクションゲームです。ルールは割りと単純で、画面下をゴキブリが走りながらブロックらしきものを積んでいくので、上にある5つのドアから爆弾を落としてこれを倒していきましょう。水色のブロックからはゴキブリが、赤いブロックからは蛾が生まれてくるのでうまく狙ってこれらを倒します。ゴキブリは走りながら新しいブロックを生んでいき、蛾は飛んできてドアを壊そうとします。
操作が独特になっていて、五つの扉が五つのファンクションキーに対応してそれぞれの扉から爆弾を落とすことができます。更に落ちていく爆弾をカーソルキーで操作できるので、これで狙いながらすべてのブロックを壊せば面クリア。蛾にドアを壊されてしまうと、そこから爆弾を落とすことができなくなりますがシフトキーを押しながらカーソルを操作するとドア自体を左右に移動させることも可能です。ドアを全部壊されてしまうともちろんゲームオーバーになりますが、面をクリアしてもドアは戻りませんし蛾のスピードもだんだん速くなってきます。
基本的にレンガを高く積まれた場所に爆弾をどんどん落としながら、蛾が現れたらこれを撃ち落すという繰り返しになるのでゲームとしてはちょっと微妙ですが、面が進むとスピードのある緊張感が楽しいなかなかの秀作です。PCゲームならではのキーボード操作も絶妙ですが、個人的には落とした爆弾の左右操作をできなくして、それぞれのキャラクターや爆弾を一回り大きくしてくれた方が、もぐら叩き風の面白さをもっと出すことができたと思うのでちょっと惜しいところでしょうか。この時期の、これだけチープなゲームにも関わらずもっとシンプルにした方が良かったと思うというのは珍しいパターンかもしれませんね。
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