五目ならべ(東芝EMI)

gomoku
(c)Toshiba EMI

発売:東芝EMI(1984) 媒体:ROM ジャンル:テーブル
評価:★★★★★
 本格派?の五目ならべゲーム。コンピュータの思考も早く、耳に心地よい音楽と合わせて快適な操作性が魅力の作品です。難易度のレベルを選んだら先手後手を決めてから対局となりますが、レベルが上がると打ち手に時間制限がかかったりして意外と細かいところまで凝っているのが魅力。三敗するとゲームオーバーになります。とはいえ所詮は五目ならべ、しかもMSXのCPUでは当時の将棋ゲームなどのように大した対局もできまい、と思うと痛い目を見ること請け合いで、むしろ五目ならべの定石なんて知らない人の方が多いと思うので初心者ではまるで歯が立たないほどの実力を見せてくれます。素人の五目ならべは「石がならべられているのを見落とした」ことが勝因や敗因になりますがコンピュータはそんな見落としをしませんから、先を読んで勝つための技術を駆使しなければいけないのです。
 五目ならべのルール自体は説明の必要はないかと思いますが、意外と知られていないのが先手に禁じ手が設けられていることで、黒で四四や三三を打つとその場で反則負けになってしまいます。基本的に先手有利のゲームですが、五つならべるために四つ、四つならべるために三つ、三つならべるために二つ、二つならべるために一つの石を有利な場所に置かなければいけません。相手の二を止めてこちらが二を作る、といった攻防を狭い盤面で行いながら複数の二や三の布石を作って追い込んでいく、かなり奥の深いゲームとなっています。六つ以上ならべてしまう長連を含めて、相手の反則負けを誘うテクニックまで使えるようになると先手の有利を覆すことも狙えるようになるでしょう。

 とにかく最初はまるで勝てませんでしたが、だんだん勝てるようになってくるとこれがなかなか病みつきになります。これはおすすめ。
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