は〜りぃふぉっくす雪の魔王編(マイクロキャビン)

fox fox
(c)MICRO CABIN

発売:マイクロキャビン(1985) 媒体:TAPE ジャンル:アドベンチャー
評価:★★★★☆
 マイクロキャビンの名作アドベンチャー、は〜りぃふぉっくすの続編。テープロード時に流れる、男性の声によるシーン紹介が独特の雰囲気を増してくれます。前作で母キツネに命を救われた子ギツネが今回の主人公となりますが、その後、ロムスの森をおとずれた長い長い冬によって母キツネも息絶えてしまい、子ギツネはかつて彼を助けてくれた少女マリを探しに行くのでした。舞台は雪に閉ざされた世界、童話調だった前作に比べて独特のファンタジー風味になっていて、町へ向かった子ギツネは少女マリが「雪の魔王」によってもたらされた冬を沈めるために生け贄に差し出されたことを知り、魔王の住む氷の城へと少女を助けに向かいます。

 ゲームはコマンド入力式。二股しっぽの血を引く子ギツネは不思議な力を持っており、葉っぱをかざして別の生き物に化けることができますし、あちこちで教えてもらえる不思議な呪文を唱えることで苦難を乗り越えていくことになります。ただ、母親ほどには力をうまく使えない子ギツネは持っている葉っぱの枚数しか化けることができないので、使う場面に気をつけないと葉っぱが足りなくなってしまうので気をつけましょう。
 最後の一匹という不思議な黒ギツネや、謎の人物テシさんに会い、森の動物たちと助け合って恩人の少女を助けるために小さな子ギツネは雪の魔王の城を目指します。黒ギツネを訪れた不幸と全てのいきさつを知って、それでも魔王に立ち向かう子ギツネの姿は知恵と勇気を忘れない、立派な冒険を見せてくれることでしょう。「はいくんてれけはいこしてむとり」の呪文は当時このゲームをやった人ならたいていそらで覚えていたのではないでしょうか。

 でもここまで書いてマリさんの友人のサトミさんがお気に入りと書いたら怒られますね。
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