王家の谷エルギーザの封印(コナミ)
(c)KONAMI
発売:コナミ(1988) 媒体:ROM ジャンル:アクション
評価:★★★★★
前作王家の谷を大幅にパワーアップした続編で、コナミのMSXゲームらしい美麗な画像と美しい音楽まで優れた逸品です。内容は前作同様に、ミイラ男の徘徊するピラミッドを探検してソウルストーンを持ち帰るというロードランナー風味のアクションパズルゲームですが全60ステージという大幅に拡張されたボリュームやエディットモードの搭載など、ひたすら長く遊びこむことができるようになっています。
それぞれ性格や特性の異なるミイラ男やその他ピラミッドに巣食う怪物たちから逃げまわり、あるいはこれをうまく利用しながらおなじみの剣やツルハシ、ドリルを駆使してソウルストーンを探していきましょう。すべてのソウルストーンを回収すると扉を開けて、次のステージへと進めます。
基本操作はカーソルによる移動とジャンプのみで、剣やツルハシといった道具を持っているとジャンプができなくなるルールも変わりません。足下を掘ることができるツルハシと、真横の壁に穴を開けることができるドリルを駆使していきますが、前作に比べてブロックや背景の柄によるためか半ブロックの位置が分かりやすく、掘りたかった場所をずれて掘ってしまったという前作のような失敗がしにくくなっているのは好印象でしょうか(単に下手なだけです)。
前作に比べてもよりパズル性が増していて、道具の使い分けだけではなく敵まで利用した攻略が楽しい上に、パスワード保存をしながらじっくり攻略をしていけば充分にクリアも可能でしょう。MSX版とMSX2版の双方が発売されていて、MSX2版の方が確かに画面もきれいですが、MSX版の画面も遜色がない上になんとなく操作もしやすいのでこちらをおすすめしたいところです。もちろんMSX2版であっても、このゲームの面白さが損なわれるようなところはありません。
コナミ名作MSXゲームの一つに数えられる作品ですが、個人的には見えない画面の把握が必要になる大型ステージよりも一画面ステージの方が好みです。各雑誌で募集したエディット作品を集めたエディットコンテスト優秀作品集もあり、こちらもたいへんなできばえとなっています。
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