魔城伝説(コナミ)

knightmare1
(c)KONAMI

発売:コナミ(1986) 媒体:ROM ジャンル:シューティング
評価:★★★★★
 コナミのMSXソフトを代表する作品群の一つであり、名作シリーズの第一作となったパワーアップ式の縦スクロールシューティングゲーム。ヒロイック・ファンタジー系の世界で悪魔ヒュドノスにさらわれたアフロディーテ姫を助けるために、戦士ポポロンが戦います。パワーアップなどの要素が多彩になっていて、能力を強化できるパワーアップクリスタルと、様々な武器に持ち換えることができる武器クリスタルの二種類を使い分けたり、?マークのついた地形に隠れているキングやナイトなどの特殊効果まで活用して敵を倒していきます。
 特に武器の効果が多彩で、通常弾の幅がひろがるツインアローに攻撃力が高いファイアボールやブーメラン、射撃速度の速いソードに貫通能力があるファイアアローと、ツインアロー以外はどの武器も好みに応じて使い分けられるのが魅力。手数を重視するならソードが、攻撃力を上げるならファイアアローが使いやすいですが、腕に自信があればファイアアローやブーメランも思いのほか強力でおすすめです。

 MSXらしい8ドット単位の強制スクロールで、多彩な複合攻撃をかけてくる敵の動きが圧巻で縦横無尽に駆け回りながら連射で敵を倒していく壮快感がたまりません。中盤になると隠されている橋を探したり?マークの地形を開くために執拗な移動と連射をしながら、敵の攻撃パターンに合わせて迎撃をしないといけないのでとにかく忙しくなります。全8ステージありますが、各面の最後には個性的なボスが待ちかまえていてこれを倒せば面クリア。最終面にいるヒュドノスを倒せばアフロディーテ姫を救い出してまた一面から開始となります。
 難易度はそれなりで、特に最後までクリアするには相当な実力が必要になりますが、慣れれば4〜5面程度までは行けるようになりますしミスをしてもそれなりに復活もしやすいので攻略しがいがあるでしょう。中盤以降はとにかく地形を覚えていないと、隠された橋を探したりするのが厳しいのでミス後にスピードアップが失われる点だけは辛いでしょうか。シューティングゲームが得意な人にもそうでない人にも充分におすすめできる名作です。ちなみにコナミのMSXゲームの中でも、夢大陸アドベンチャーと並び抜群に音楽が良い作品ではないかと思います。

 個人的には7面ボスのホワイトナイトが格好良くて好きです。
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