魔城伝説2ガリウスの迷宮(コナミ)
(c)KONAMI
発売:コナミ(1987) 媒体:ROM ジャンル:アクションロールプレイング
評価:★★★★★
コナミのMSX名作シリーズである魔城伝説の続編、前作の縦スクロールシューティングからは一変して今度は謎解き要素が強い、横視点のアクションロールプレイングゲームとなっています。前作で悪魔ヒュドノスを倒し、めでたくアフロディテ姫を連れ戻した戦士ポポロンがグリーク城に帰ると、そこは大魔司教ガリウスによって占拠されていました。更にガリウスはポポロンとアフロディテが未来にもうける筈の息子、パンパースを連れてきて人質に取ったのです。ポポロンとアフロディテは武器を取り、力を合わせてお城と息子を取り戻すべく乗り込みました。
ゲームシステムは性能が異なるポポロンとアフロディテの二人を使い分けつつ、ジャンプと剣を駆使しながらアローやファイヤー、地雷などの特殊武器を使いこなして戦います。城の中にはワールドと呼ばれる、10個の異世界への入り口が設けられておりこれを順に攻略して最後にガリウスを倒します。敵の種類や城や各ワールドの仕掛け、数々のアイテムなど驚くほど多彩で、武器やアクションを駆使しながら謎を解いていくのがとても楽しい作品。
正直なところ難易度は相当高く、挫折する人も多いかと思いますが、スタート地点の近くにある天使の輪を手に入れれば緊急避難的にデメテル神のいる場所に戻ることができるので、こまめにパスワードを取りながら進めて行けばクリアは決して不可能ではありません。体力回復が難しいので、城内にある妖精による回復を覚えないとけっこう苦労するのではないかと思います。謎解きの中では動かずにいると飛び石が現れる場面と、縦穴の途中でジャンプしながら壁を打ち据える十字架の見つけ方(これだけは見つけるのに数カ月かかりました)、それから短剣の使い方だけは分からない人が多いのではないでしょうか。このゲームでアンブレラの入力がものすごく速くなった人は多いのではないかと思います。
とはいえ、一部の謎や重要アイテム探しがとんでもなく難しいですが、それを置いても充分に攻略しがいのある数々の謎と、ジャンボスライムを始めとする度肝を抜かれる大悪魔の存在に是非とも挑んで欲しい作品。細かいところですが、アフロディテ姫のドット絵が少しだけ頬が赤くなっているのが女性らしくかわいらしいですね。
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