ロードランナー(ソニー)

loderunner
(c)SONY/BRODERBUND

発売:ナムコ(1986) 媒体:ROM ジャンル:アクション
評価:★★★★☆
 当時あまりにも有名だったプラットフォームタイプと呼ばれるアクションパズルゲームで、多くのメーカーから多くの機種に移植された作品であり、多くの模倣作品を生み出した作品でもありますが、日本ではハドソンのファミリーコンピューター版がやはり有名でしょうか。MSX版はソニーによる移植で、他のPC版に近いロードランナーとなっています。

 暗黒帝国に奪われた財宝を取り返すべく、全76ステージある迷路の中を敵ロボットを避けながら金塊を集めて脱出するというゲームですが、主人公が手にしている光線銃はロボットを直接撃って倒すことができません。代わりにレンガの床に穴を開けて、下に降りたり敵ロボットを落とすことができるようになっているので、これを利用してロボットを埋めてしまったり金塊を回収します。ちなみにタイトルが道(ROAD)ではなく坑道(LODE)なのは有名な話。
 独特ですが単純なルールが絶妙で、床は主人公の左下または右下しか掘ることができず、一定時間が経つと自動修復してしまいます。真下の床を掘ることができないので、床深くに埋まった金塊を取るには掘り進む場所を考えながら、しかも修復する前に手早く行わないといけません。わざと時間差をつけて、足場にする床を修復させてから出口になる床は消しておくといったパズル要素も強く、攻略性の高い作品になっています。敵ロボットは触れるとミスになりますが、頭の上を歩くことができるのでこれを利用するテクニックもあります。敵ロボットがこちらを追いかけるスピードはそれなりに速いですが、単純な追跡しかしてこないのでうまく誘導すればじっくり考えながら解くことも可能(アーケード版では時間制限があります)。

 MSX版、というかPC版はファミリーコンピューター版に比べると、画面こそチープですがスクロールがなくステージ全体を一望できるので、ゲームとしてはこちらの方が遊びやすくなっているかと思います。後発される続編に比べて、あまりに難解なステージも少ないのでじっくりと全ステージを攻略してもらいたい作品です。
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