Ｑバート（コナミ）

qbert
(c)KONAMI

発売：コナミ(1986)　媒体：ＲＯＭ　ジャンル：アクション
評価：★★★★☆
　恥ずかしいことに最近まで知らなかったんですが、海外作品のＱバートをコナミがアレンジしてＭＳＸに移植したパズル風のアクションゲームです。ダイヤ型に並んだ立方体のブロックの上をはねまわり、その動きでブロックをくるくると回転させながら左上にあるお手本と同じ向きに変えていくのが目的。はねまわっている敵をよけながら、一定数以上の立方体の向きをそろえると面クリアとなります。単に床を踏むのではなく、自分が乗る向きを考えて立方体を回さないといけない点がポイント。
　地味に見えて面白いゲーム性が秀逸で、見た目ほどには難易度も高くないのが魅力です。回転する立方体の動きや音楽も軽快でキャラクターもかわいらしく、もと海外作品とは思えないほど親しみやすい作品となっています。総じて難易度が高いコナミのＭＳＸゲームの中では気軽に遊ぶこともじっくり攻略していくこともできるゲームで、オリジナル版にある足場のない場所への落下によるミスの危険も面が進むと現れるようになるなど、親切になっている点も好感が持てるところです。二人同時プレイのモードもあってかなり丁寧に作られている作品ですが、欲を言えば一定数ではなく全ブロックを揃えると面クリアにしてくれた方がクリア目標が見えやすくてよかったのではないでしょうか。

　その他、なぜかコナミのＭＳＸ作品にはＱバートを２スロットに挿すと様々なオプションがつくというゲームが多く、そのせいで所持している人が多かったという奇妙な扱いを受けている作品でもあります。オマケ扱いをされるにはもったいない良作かと。
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