ライズアウト(アスキー)
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発売:アスキー(1984) 媒体:ROM ジャンル:アクション
評価:★★☆☆☆
画面を一見するとロードランナーのように見えますが、そうじゃありません。大阪城の井戸が舞台で財宝を手に入れて脱出するというゲームらしいですが、正直なところそんな背景設定などあってないアクションゲーム。ロードランナーとは何も関係ありませんが、敵を避けながら宝をすべて拾って、上にあるハシゴをのぼれば面クリアとなります。
主人公は銃を持っていますが、ロードランナーではありませんから銃は下ではなく左右に撃つことができて、これで壁を溶かすことができるようになっています。壁は一定時間が経つともとに戻ってしまうので、面によってはこれを利用しながら宝を取ったり脱出路をつくったりしなければいけません。横棒のように見える床はぶら下がるのではなくてその上を歩くことができますが、上から落ちてくるとこの床を貫通して下に落ちてしまうのが、ロードランナーではないこのゲームに独特の難易度を与えてくれています。慣れるまでは敵に当たるよりも、うっかりこの床を落ちてしまって水にはまってミスになることが多いでしょうか。
ゲームの難易度はそれほど高くありませんが、なまじロードランナーのルールを知っているとうっかり死んでしまうことがあるので、これはロードランナーではないと頑なに信じることから始めるのが攻略の第一歩です。敵の追跡ルーチンが単純なので、落ち着いてじっくりとクリア方法を探す余裕を充分につくることができるのは魅力。時間をかけて考えてから、解き方を見つけてパズル風アクションを解いていくと思えば、意外とロードランナーよりもとっつきやすい作品かもしれません。ただ、やっぱりロードランナーのような手ごたえのあるパズルは期待できないので正直物足りなさを感じてしまいます。面クリア時の音楽が妙に格好良いのはわりとどうでもいいことでしょうか。
MSX版ロードランナーの発売が決定してから、このゲームは生産中止になったそうです。
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