白と黒の伝説百鬼編(ソフトスタジオWING)

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(c)SOFT STADIO WING

発売:ソフトスタジオWING(1985) 媒体:TAPE ジャンル:アドベンチャー
評価:★★☆☆☆
 奇作を作り出すことで根強い人気を持つソフトスタジオWINGの代表作となる、伝奇ものシリーズのアドベンチャーゲーム、白と黒の伝説の第一作です。転生を繰り返しながら、百鬼という魔族と戦う飛鳥の若長、白鳥を主人公とした物語。

 舞台はとある精神病院で起こったという、火災事件の取材から始まります。そこで百鬼と出会った主人公の白鳥記者が超能力を持つ飛鳥の若長として目覚めると、カザマやサギヒメといった仲間たちと出会い百鬼を追って戦うことになります。強大な百鬼の力に抗し、時に仲間とはぐれながらも白鳥は孤独な戦いを続けます。
 ゲームはコマンド選択式、描画速度がものすごく遅いのがとにかく欠点となってしまいますが、MSXでも屈指の無気味で迫力ある画像はそれだけでも見るに値すると思います。ただ物語の展開がやや強引で、謎解きにも独特の嫌らしさがあるのはつらいところかもしれません。百時寺でのゾンビとの戦いも画面のどこかに隠れている敵を推測して攻撃、は良いんですけどあまりにプレイヤーの超能力に頼りすぎているので、もう少しゲームとしての何かが欲しいところです。サギヒメさんの「アッー!」に代表される、ちょっと雑なテキストはご愛敬かと。

 とりあえず赤い腕輪が正解なのは覚えておきましょう。
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