白と黒の伝説転生輪廻編(ソフトスタジオWING)
(c)SOFT STADIO WING
発売:ソフトスタジオWING(1986) 媒体:TAPE ジャンル:アドベンチャー
評価:★★★☆☆
超能力を身につけ、転生を繰り返しながら百鬼という魔族と戦う飛鳥の若長白鳥のお話。オカルト伝奇ものアドベンチャーゲームである白と黒の伝説、百鬼編に続く第二作目です。
バミューダ海域に調査に訪れていた白鳥たち一行の目の前に姿を現したアトランティス大陸、そこで見つけ出した古代装置を制御するためのツーオイ石とオリハルコンが百鬼に奪われたことを知った白鳥は、時代を超えて失われた品を探しに向かいます。
副題のとおり、主人公の白鳥は転生の力を用いて時間と空間を飛び回ることになりますが、時にはオルレアンのジャンヌ・ダルクに仕えるクリスタルナイトとして、時には猿飛佐助となって現代のアトランティスを含めた三つの時代を探索することになります。一部の例外を除き、死してなお転生し甦るクリスタルナイトはある意味では無敵の存在ですが、その力を活かして各々の時代を関連させた謎解きの楽しさが魅力。ある時代を守る百鬼の力を弱めるために、別の時代にある力の源を断つとか、殺されることで自分を突き刺した剣を手に入れるといった謎解きはこのゲームならではかもしれません。かの名作「タイムトンネル」ほどではないにしても、複数の時代が絡み合う展開を楽しむことができる作品です。
転生ごとに長いロードが必要になってしまう手間と相変わらずの描画時間のせいで、テンポよくとはいきませんが、謎解きさえわかってしまえばけっこう早く解けてしまうのはちょっと物足りないかもしれません。テープ版のためにあまり多い場面数を用意することができなかったので、後に「日曜日に宇宙人が…?」でさんざん時代移動をしていると思うのは想像がすぎるでしょうか。
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