泳いでタンゴ(HAL研究所)

tango
(c)HAL LABORATORY

発売:HAL研究所(1984) 媒体:ROM ジャンル:アクション
評価:★★☆☆☆
 HAL研得意の教育ソフト風味アイデア勝負アクションゲーム、ですが名作バラン数に比べるとゲーム性で劣る点が正直残念に思えてしまう作品です。舞台は南米ワニ共和国、川を流れてくる英単語が書かれた丸太をワニのクロコ君が早食いしていくという内容ですが、どうしてワニが丸太を食べるんだという些細なことを気にするようでは当時のゲームは遊べません。
 画面の上にテーマが表示されていて、例えば「ヤサイ」と出ていたら野菜を現す英単語が書かれた丸太を食べれば得点になります。各ラウンドに定められている制限時間内に、決められた種類の丸太を食べればクリアとなりますが、次はボーナスラウンドになるので今度は表示されている日本語に該当する英単語が書かれた丸太を食べていきます。口を閉じた状態で丸太にぶつかるとクロコ君はしばらく沈んでしまいますし、間違えた丸太を食べたりオジャマンボーにぶつかるとミスになってしまいます。

 正直アイデアは悪くないし、丸太をかじるクロコ君の動きも楽しい作品ですが、ゲームとしてはあまりに簡単すぎて物足りないのは残念なところです。制限時間も甘いのでバラン数のように焦らされることもありませんし、ハイスコアを狙うにも簡単すぎて攻略性がありません。例えば二人同時対戦式にして他のワニと早食い競争をするとか、何か急かされる要素があればもっと化けたのではないかと思ってしまいます。
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