ヴォルガード(デービーソフト)
(c)dB-SOFT
発売:デービーソフト(1985) 媒体:ROM/TAPE ジャンル:シューティング
おすすめ★★☆☆☆
一部で有名なデービーソフトの横スクロールシューティングゲームですが、後に続編となるファミコン版のヴォルガード2に比べると一般的にはおもしろくないゲームとされている作品です。ただし、ゲームとしての印象の強さであればこちらが圧倒的に勝るでしょうか。
舞台は惑星トライダル。謎の敵戦闘機群の襲撃を受けた軍部がこれに対抗すべく開発した高機動可変戦闘システム・ヴォルガードを駆って敵巨大母艦を倒すのが目的になります。ヴォルガードは三機の戦闘機がエネルギーをチャージすることで合体し、強力なシールドを備えた巨大ロボットに変形します。最初は一機だけの戦闘機で出撃し、エネルギーをためるごとに二号機、三号機が登場してエネルギーがMAXになるとなめらかな動きで合体。戦闘機は対空弾と対地弾を撃つことができますが、対空弾を撃つとエネルギーを消費するためにヴォルガードに合体するためにはなるべく対空弾を撃ってはいけません。つまりこのゲームは基本的に敵への攻撃を最低限にとどめ、回避に専念しなければならないシューティングゲームなのです。
シューティングゲームの壮快感を放棄してまで合体するヴォルガードですが、巨大ロボット形態になるとサイズが大きくなるために敵の攻撃を避けづらくなる上に、攻撃が単発になるために敵を撃ち落とすことも決してかんたんになる訳ではありません。あくまで高出力によって巨大母艦を撃ち落とすためだけの合体であり、ストイックなまでの緻密さを求められるために壮快感はなくとも、攻略する要素が多いという他に類を見ない作品です。
二面三面と進むと巨大母艦が弱点を隠すシールドを備えたり、人型戦闘機が登場したり、更には合体変形後のヴォルガードからエネルギーを吸い取る敵まで登場するので本気でクリアをめざすなら敵の出現パターンはすべて覚えておく必要があるでしょう。全5面まであるらしいですが、自分では最高でも3面クリアがやっとでした(今だったら2面もクリアできそうにないです)。
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