イーガー皇帝の逆襲(コナミ)

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(c)KONAMI

発売:コナミ(1985) 媒体:ROM ジャンル:アクション
評価:★★★★☆
 名作イーアルカンフーの続編。前作の主人公であるリーの息子、リー・ヤンが悪漢イーガー皇帝を倒しに行きます。操作性は前作と似ていますが最大の武器であった足払いがなくなっているのがポイントで、父にくらべて攻撃のリーチが微妙に短くなったリー・ヤンですが動きはなめらかで連続攻撃も決まりやすく、格闘ゲームとしての完成度はむしろこちらのほうが高くなっています。
 敵は8人に増えて攻撃も多彩。ステージ序盤に奇妙に小さなザコ敵が飛んできますが、三連ザコを倒すと葉っぱを落とすのでこれを集めると体力回復アイテムのウーロン茶が、また各面には一時無敵となるラーメンが隠されているのはゲームとしてのご愛敬。

 前作の鎖使いチェンのように髪の毛を伸ばしてくるイェンペイや扇を投げるランファンなど、基本的に相手が飛び道具を使ってくるが特徴。対するリー・ヤンは父にできなかった垂直飛びキックこそ使えるようになりましたが、とにかく間合いが短いので接近して正拳突きから連続攻撃につなげるのが攻略の基本になるかと思います。とはいえ、多少の回復や無敵の存在を置いてもゲームの難易度が異常に高く、初心者にはとても手がでないのが厳しいところです。攻撃力もキャラクターによって違うので、こちらが連続攻撃であっという間に有利に立つこともあれば逆に一瞬で負けてしまうこともあり、一瞬のミスが生死を分けかねません。
 テンポのいい音楽にMSXとは思えない美しい画面もさすがコナミといったところで、このゲームをクリアできる実力を持っている人にとってはとても楽しい作品と思う一方、この難易度さえなければ文句のない名作ゲームだったのにと思います。

 深い意味はありませんが毒屁術の使い手はプーチンという名前です。
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