クリムゾン(クリスタルソフト)
(c)XTAL SOFT
発売:クリスタルソフト(1988) 媒体:FD ジャンル:ロールプレイング
評価:★★☆☆☆
実にオーソドックスなロールプレイングゲームで、身も蓋もない表現をするとドラクエのぱくりゲームとでも言いたくなるような作品です。もちろんドラゴンクエスト自体がぱくりゲームだと言ってしまえばそれまでですが。
内容は古代の負の遺産であるというクリムゾンが侵攻する世界で、その打倒を目指して勇者が旅立つというもので、仲間を見つけていき三人のパーティを組んでクリムゾン城を目指します。魔法が道具屋で売られていて、それを使うことによってMPを消費しながら攻撃魔法や回復魔法を使うことができることが特徴といえば特徴。敵の特殊攻撃も金縛りや毒、恐怖などバラエティに富んだものが揃っていてよく作られていますが、とにかくあまりにもオーソドックスすぎてどこか作品としての個性が薄いのが欠点。戦闘も結局は攻撃か魔法による集団攻撃かの違いしかないために、奥の深さを感じることができません。
ただ、独特のグラフィックや敵のセンスが良いことと、好きな場所にセットができるワープアイテムのおかげで手軽にあちこちに行けることは売りになっていると思います。格別難しいところもありませんが、エンカウント率がやたら高いために弱い敵と戦うのが単調な作業にしかならない点と、クリムゾン城の落とし穴の多さには辟易としてしまうでしょうか。もう少し、それこそドラゴンクエストのように親切なゲームにしてくれたらもっと良い作品になっていたのにと思います。
>他の記事を見る