電脳学園シナリオ３トップをねらえ！（ガイナックス）

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(c)GAINAX

発売：ガイナックス(1990)　媒体：ＦＤ　ジャンル：クイズ
評価：★★★☆☆
　ガイナックスを代表する脱衣クイズゲーム、電脳学園のシリーズ３作目ですが引き継いでいるのはシステムだけで、舞台はなんと同社のオリジナルビデオアニメ作品である「トップをねらえ！」からストーリーとキャラクターを拝借しているという実に剛毅な作品です。ちなみに「トップをねらえ！」というのは庵野秀明が初監督を務めた作品で、「オネアミスの翼」の借金を返済するためにＳＦアニメ作品としての品質を確保しながらもこれでいいんだろと言わんばかりにパロディやマニアックなネタ、受けのいいキャラクターデザインや女性の裸体を詰め込んで制作されたという作品です。
　ストーリーは前作までの電脳学園とはまったく関係がなく、宇宙怪獣に襲われている地球を舞台にして決戦兵器ガンバスターのパイロットを決めるべく、原作の登場人物たちを相手にクイズで戦います。クイズに負けると一枚ずつ服を脱いでいくという電脳学園ルールは健在で、もちろんどうしてそうなるんだという些細なことを気にしていてはいけません。脱衣時にマウスモードで対戦相手をクリックするとメッセージが出るという、どうしようもないシステムももちろんそのままですが自社作品のキャラクターで堂々とこういうゲームを作ってしまうのは流石ガイナックスと言うべきでしょうか。

　クイズはそれほど難しくはないものの、ジャンルが多方面に渡っているのでそれなりに攻略のしがいがあるでしょう。最初のユング戦ではロシアっぽい問題が、次のお姉さま戦ではノンジャンルになりますが最後のノリコ戦が急にアニメ特撮系になるので難易度が高くなるのはツライところです。シリーズ共通で忘れがちな注意点として２５問中２０問以上の正解で相手を脱がせることができますが、実は一枚目のマウスモードは初戦に勝った後で一度負けてからでないと見ることができないので、勝ち負け勝ち勝ち勝ち勝ち勝ちと続けるのがパーフェクトクリアになるのがポイントです。もともと電脳学園のシリーズはグラフィックの弱かったパソコンゲーム業界に質のいいＣＧを使いたかったことがきっかけとなっているそうですが、庵野監督やアニメ本編のスタッフたちが自ら制作に参加、いかにいやらしい出来にするかを追求したという力の挿れっぷりを是非とも堪能してください。
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