F1道中記(ナムコ)

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(c)NAMCO

発売:ナムコ(1990) 媒体:FD ジャンル:レーシング
評価:★★☆☆☆
 ナムコがMSX後期に出したレースゲームで、F1カーで高速道路を走って日本全国を巡るグランプリレースを行う、というものですが残念なことにこの時期のナムコのMSXゲームとしては、ドラゴンバスターと並ぶ駄作として知られることになってしまった作品です。

 名前を入力したら自分の車とライバルとなる車を選び、多少の能力値を設定したらレース開始。目的地とピットのある地名が示され、高速道路を舞台にしたレースが繰り広げられます。もちろんコースは実物を再現している訳ではなく、東北道では背景が白くなったり中央道では道がせまくカーブが多くなったりとそれぞれのコースを走りますが、先に進むごとにコースの難易度が上がるようになっているせいでかえってコースの特徴が不分明なのが欠点。ライバルカーに接触しても特に影響はありませんが、トレーラーやお邪魔カーに当たるとスピードやボディが削られてしまいます。
 レースゲームとしては残念なことにスピード感に乏しく、ことにゲーム性が一昔前のゲームと同じ、狭いコース内で上から流れてくる障害物を避けるという以上のものではないためにコース取りの楽しみすらないのは辛いところでしょうか。適度にニトロで加速しながら、ミスをしない操作を延々と繰り返せば勝手に1位になってしまいます。一方でカーブで車に挟まれると連続でミス状態が発生し、脱出不能となってそのままリタイヤになることも多くストレスがたまりやすい不親切さも減点。はっきりいってコナミのF1スピリットやロードファイターに比べてもどうしようもない出来のゲームです。

 好成績でコースクリアをすると女性の絵が出てきますが、こんなところだけナムコのレースゲームっぽいですね。
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