維新の嵐(光栄)
(c)KOEI
発売:光栄(1989) 媒体:FD/ROM ジャンル:シミュレーション
評価:★★☆☆☆
歴史物シミュレーションでおなじみ光栄の出した、好きな人はとても好きな幕末ものです。尊皇、公儀、佐幕の思想を持つ要人を動かして、維新の成功をめざすのが目的になります。
西郷隆盛や坂本龍馬や井伊直弼といった幕末の有名な人物が登場しますが、面白いのは身分によって町中を歩き回って同志を集めたり城で軍を駆って動かすことができたりと、できる行動が変わってくることでしょうか。システムのメインは他の志士を説得する会話モードの存在で、これで思想の異なる相手に論戦を挑んだり、信頼を勝ち得て仲間を増やしたりすることができるのです。
他にも辻斬りができたり軍隊を駆って江戸陥落を目指したりまでできたりと、かなり何でもできる感覚のあるゲームですが、それだけに何をどう進めればいいのか分からないことと、何より会話モードがかなり難しいために結局はセーブしてから体力や精神力で押し切る「説得?」が主体になってしまうことでしょうか。この手のゲームでいう「軌道に乗る」という状態になる前にすぐにゲームオーバーになってしまうため、ゲームの面白さが見えてくる前に終わってしまう人がほとんどではないかと思う点でなかなか残念な作品です。
なにか説得のコツがあるといいと思うんですが。
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