パックマニア(ナムコ)
(c)NAMCO
発売:ナムコ(1989) 媒体:ROM/FD ジャンル:アクション
評価:★★★☆☆
いわずとしれた名作パックマンをアレンジした作品で、画面をひとめ見れば分かりますが迷路が斜め視点になって立体的に表示された上に、上下左右にスクロールするようになっています。それこそ海外のMSX作品では見慣れた構成ですが、各ステージの綺麗さやパックマンやモンスターのデザインもなかなか愛らしくて親しみが持てるのは見事です。より派手で楽しくなった、幕間のパックマンシアターは必見。
ゲームのルールはパックマンとほぼ変わらず、迷路内にあるエサをすべて食べれば面クリアとなり、パワーエサを食べると一定時間イジケ状態となったモンスターを食べてしまうことができますが最大の特徴はやはりジャンプができるようになったことでしょう。これでモンスターを飛び越えて避けることができますが、ステージが進むとジャンプするモンスターが現れたりもするので過信すると痛い目に会います。
基本的によくできたゲームで楽しいですが、一方でもとのパックマンほどのシンプルな面白さには及ばず、パックマンタイプのドットイートゲームという域を出ていないのは正直なところでしょうか。クライド、ピンキー、インキー、スーのおなじみの面々に加えてブリンキーとコモンを加えた六種類のモンスターが登場して、性格の違うこれらの動きを読んで攻略パターンを作っていくのがパックマンの魅力ですが、画面スクロールとジャンプがあるおかげでモンスターの動きの先を読む楽しみがどうしても減ってしまっています。親しみやすくて楽しいアクションゲームであることは間違いありませんが、パックマンのアレンジとしてパックマンらしさを求めてしまうと物足りなさを感じてしまう微妙な作品。
パワーエサ以外にも特殊なエサが登場しますが、個人的にはスーパーエサが大きくなるエサだったら病みつきになっていたかもしれません。
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