ピンクソックス6(ウエンディマガジン)
(c)WENDY MAGAZINE
発売:ウエンディマガジン(1991) 媒体:FD ジャンル:その他
評価:★★★☆☆
アダルトディスクマガジンのシリーズ、ピンクソックスの第六号です。ディスク2枚組というボリュームもCGも相変わらずですが、今回は連作SFアドベンチャー「誰か・・・!」の最終回に「まなみの恋の平均台」、ミニゲームの「一発くん4」に「P.S City!part1」、「どしどしふんどし」が収録。メニューの数が少なくなっている点にすぐに気が付くかと思いますが、アドベンチャー仕立ての二本がそれだけボリュームのある作品になっていて恋の平均台に至ってはディスクABにまたがって収録されています。
とはいえこのアドベンチャー二本。確かに画像も内容も見事で楽しいですが、操作はコマンドを順に選択するだけの単調なものなので正直ゲームとしては物足りません。誰か・・・!ではこれまでまるで分からなかった謎が一気に解けてクライマックスへと向かいますが、ストーリーやシステムの好みは別としてもう少し第五号までに色々な情報を出して欲しかったとは思います。今回だけで単独のアドベンチャーゲームとして充分なボリュームとシナリオが収録されているのは悪いことではありませんが、連作としては今までが物足りなかっただけではないかと思わなくもありません。
一発くんは座禅をしながら眠りこけている人々?を、叩かれる前にくすぐって起こすというものでよくできているしご褒美CGもいい感じですが、やはりゲームとしてはちょっと物足りなさを感じます。P.S City!は空に浮かんでいる町が舞台で、あちこちを選ぶとそこにいる女の子に会えたりお便りコーナーやディスク修復コーナーを見ることができるようになっています。ディスク読み込みが遅いのでテンポよく、とはいえませんが構成としては面白くて呑気に楽しむには最適でしょうか。あちこち見ているとお城に入れるようになって、お姫さまを捕まえればエンドですが衛視のおねーさんが素敵ですね。
おそらく今回の売りとなっているのが恋の平均台で、新しい連作アドベンチャーゲーム「濡れたガンキャノン」の導入編となっています。アドベンチャーと言いながらコマンド選択はないに等しいですが、アニメーションまでするCGの質は前号さやかの恋の平均台にも迫るもので、遠慮のない過激さも相変わらず。全体としてCGの見事さに感心させられるだけに、ミニゲームの楽しさに欠けて何度も遊べない点は本当にもったいないと思います。
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