三國志(光栄)
(c)KOEI
発売:光栄(1987) 媒体:FD/ROM ジャンル:シミュレーション
評価:★★★★☆
光栄の戦略シミュレーションシリーズ、三國志のMSX2版、というより本来のPC版に近い移植作。アクセスにどうしても時間がかかるディスク版に比べてROM版も出ています。
MSX2版としてはPC版に準じた表示ができるために、4かける8ドットの文字表示によってMSX1のようにマップを切り替える必要もなく、コマンドや情報が表示されるのでいちいち領土の番号を覚える必要がないのはありがたいところです。一方、TV画面ではどうしても小さい文字が見にくくなるのと、占領地を塗りつぶす表示に時間がかかるためにROM版ですらMSX1に比べて操作が遅くなってしまうのは欠点。
まっとうに攻略するのであれば、基本はやはり内政の充実になりますが武将の経験値が知力を代用することができるので、空き地に武将を派遣して資金1で開発を繰り返させるなど、少しでも武将を鍛えておくのが重要になります。最低でも60を越えれば戦場で計略にもかかりにくく、治水工事などの効果もかなりあがるのでとにかく内政は資金1でひたすら繰り返すのが基本。また、君主の知力が100あれば部下の知力を98まで上げることができるので、軍師級の人を育てておくといいでしょう(98あれば助言で嘘を言わなくなります)。
武力を上げるには突撃で相手を倒す必要がありますが、使いづらいのでとにかく一人二人の軍師がいればあとは少しでも武力の高い武将を集めて、彼らを鍛えるのがいいでしょう。なまじ知力が80を越えていると、軍師助言がうっとおしくなるので呂布とか張飛、馬超といった武将が活躍しがちになるかと思います。戦場ではこれに兵士の武装と訓練度が加わるので、鉄を産する地域を抑えておかないと特に中盤以降では武装差が如実に戦力差に現れるようになるので注意。
初心者向けの攻略であれば、例えばシナリオ1で知力100にした劉備あたりで始めて呂布と賈クを引き抜いたら公孫サン軍に攻め入り、突撃でとどめをさして武力を上げて、在野から趙雲などの使える武将を見つけていくのがいいかと思います。北方には空き領地が多いので、安全な場所を確保したら武将をばらまいて経験稼ぎに専念させれば南下するための戦力が充分に揃うでしょう。
武将さえ揃っていれば、辺境で始めた方が邪魔が入らずに攻略しやすいのはちょっと何でしょうか。
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