スクランブルフォーメーション(タイトー)

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(c)TAITO

発売:タイトー(1987) 媒体:ROM ジャンル:シューティング
評価:★★★☆☆
 タイトーのアーケードゲームのMSX2移植作品です。謎の勢力に制圧された東京を解放するべく、国会議事堂からスタートして東京上空を飛び交う縦スクロール式のシューティングゲーム。自機からは空中弾と地上弾が同時に発射されますが、敵編隊を倒すと現れる味方機をストックしていくことによって編隊が組まれ、フォーメーションを切り替えることで攻略していきます。
 通常状態では自機と味方が縦一列に並んでいるだけで、単発攻撃しかできませんが空中戦用と対地攻撃用のフォーメーションになれば攻撃範囲も連射性能も増すので、この二種類を切り替えながら戦っていくのが基本。編隊は四機までしか表示されませんが、ストックされた味方機はためておくことができるのでいくらあっても足りることはないでしょう。攻撃とフォーメーションチェンジのボタンを同時に押すことで、味方機が撃ち放たれるので敵の攻撃が厳しい場面ではこれを利用することができます。

 難易度はけっして難しいというほどではなく、空中戦用のフォーメーションを中心にして要所で地上攻撃に切り替えという感じで進めることができると思います。とにかく背景が美しく、軽快な音楽に乗って敵編隊を撃破していくのが爽快で楽しい一方で、敵の攻撃があまり連携してこないためにやや単調な印象はぬぐえません。複数の空中敵による複合編隊か、地上敵とのコンビネーションを増やしてくれると攻略に歯ごたえがでたのではないでしょうか。
 ゲームとしては無難に爽快な作品ですが、最大の問題点は敵機や弾の表示のちらつきが酷いことで、慣れれば敵弾の場所を把握しながらふつうにゲームをすることは確かにできますが、正直なところ目に悪いレベルのちらつきなのであまりお薦めはできないかと思います。よくできているだけにとにかく残念。
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