ゼビウスファードラウト伝説（ナムコ）
(c)NAMCO
発売：ナムコ(1988) 媒体：ＲＯＭ ジャンル：シューティング
評価：★★★★☆
有名なナムコのシューティングゲーム、ゼビウスです。かのファミリーコンピュータ版の発売からかなり遅れた時期に出ているため、ＭＳＸ２で出ていたこともあまり知られていませんが画像の質やゲームの出来具合でもかなり優れた移植作となっています。オリジナルを移植したＲＥＣＯＮと、敵の追加やパワーアップがあるＳＣＲＡＭＢＬＥの二つのモードがあり、ＲＥＣＯＮモードの完成度だけでもファミリーコンピュータ版に勝るほどの出来映えは後発移植としての面子を保っているでしょうか。
ゲームの内容は今更言うまでもない、空中弾のザッパーと地上弾のブラスターとを撃ち分ける縦スクロールシューティング。美しい画面にさまざまな複合攻撃をしてくる敵の動きが絶妙で、地形の敵配置は一定ですが空中の敵は自機が撃ち落とされても続いているので、パターン化ができそうでできない難易度が面白いところです。とはいえ、ＭＳＸ２版は画面の縦比率の関係もあって難易度がなかなか高く、特にアンドアジェネシスの強さがかなり厳しく感じます。
オリジナルとなるＳＣＲＡＭＢＬＥモードでは敵や地形の種類が増しているほか、パワーアップがあるためにむしろ難易度は低くなっていますが、より以上に様々な攻撃パターンを持った敵が出るので積極的に先手を打って撃墜しないと厳しいかもしれません。パワーアップがあって、特に空中戦で厳しい敵が出てくる点でオリジナルと大きく変わっているにも関わらず、きちんとゼビウスを思わせるゲームになっている点はある意味大したものだと思います。ただ、やはりＲＥＣＯＮモードの方がどれほど難しくても楽しい感じはします。
細かいところではアンドアジェネシスが浮遊していないとかありますが、地上絵がある点はやはり嬉しいでしょうか。
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