エグザイル(日本テレネット)
(c)TELENET
発売:日本テレネット(1988) 媒体:FD ジャンル:アクションロールプレイング
評価:★★☆☆☆
中東風の世界観が独特な、テレネットお得意の横視点アクションRPGです。主人公は暗殺者集団であるアサシンの戦士サドラー。カリフ暗殺のために4人の仲間であるルーミー、ファキール、キンディ、スフラワルディを探してバグダットへと向かいます。アクションゲームとしては剣とジャンプを使うまっとうなもの、動きもなめらかでドラッグによる能力値上昇と副作用によるパラメータ変動、マギックと呼ばれる魔法の存在なども凝っていて少なくともイース3よりも気を使って作られていると思います。
ただ展開はかなりいい加減で、ストーリーのメインである筈の仲間の性格が突飛な上にほとんど役に立たず、どうしてこの連中を探さないといけないのかという愚鈍ぶり。わざと捕まったと平然とのたまうヒロイン格のルーミーやゴリラよりも頭が悪そうなキンディを筆頭に、無理を思わせる展開と合わせていわゆるお使いゲームとしての印象が強くなっているのは残念です。それでもカリフ暗殺後に800年後の未来にタイムスリップ、中東のアサシンが某2大国の書記長と大統領を倒すという、今ならとても発売できない挑戦っぷりは一見に値するでしょうか。
あとはハシシ、モルヒネ、コカインなどインパクトのある各種ドラッグの存在ですが、これを使わずとも簡単にクリアできてしまう難易度はちともったいないところでしょうか。副作用が出る前にそれを治める薬というのもあるらしいのですが、結局麻薬には手を染めずにクリアしました。
最悪即死する効果がありますし。
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