エグザイル2(日本テレネット)

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(c)TELENET

発売:日本テレネット(1988) 媒体:FD ジャンル:アクションロールプレイング
評価:★★★★☆
 中東風横視点アクションRPG、エグザイルの続編です。前作の後、アサシンのボスとなったサドラーが十字軍のテンプル騎士団長ユーグ・ド・ペインに呼ばれてインドやカンボジア、更には日本までを巡り世界を楽園にするという壮大な計画に巻き込まれていくことになります。前作の後といえば某二大国のその後の行方が気になるところですが、細かいことを気にしてはいけません。
 基本システムは前作と変わりませんが、アクションの出来も難易度もぐっと上がっていて、良い意味で歯ごたえのある作品となっているのが魅力。敵が強いために前作よりもマギックやドラッグを駆使する必要があり、ドラッグ使用でHPやMPゲージがマイナスになったり、バイオリズムが異常になる演出がけっこうたまりません(HPがマイナスになっても生きられるので、結果としてHPが増大するのです)。

 ストーリーで衝撃的なのは前作に引き続き登場する4人の仲間が、ゲーム序盤であっさり退場してしまうこと。つーかヒロインとおぼしきキャラまでが「本当にあっさりと」死にます。しかもタチの悪いことにクライマックス間近になって彼らと再会するというぬか喜びまで用意されているので、お話としては微妙に切なくてたまりません。ですが出来としては前作よりアクションでもストーリーでもよくまとまっていますので、空を飛ぶドラッグの存在が冷静に考えると怖いような気がする意外はなかなか良作となっています。

 副作用で死にましたが。
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