エールホップ!(Topo Soft)

alehop
(c)Topo Soft

発売:Topo Soft(1988) 媒体:TAPE ジャンル:アクション
評価:★★★★☆
 同社のマッドミックス・ゲームを思わせる、パックマン風味のキャラクターがメトロクロス風味のアクションをしてくれるというなんともナムコめいたトポソフトの作品です。トポソフトお得意の綺麗な画面で、強制的に流れるコースの上をひたすら右に向かって進むというもので、基本的にバックができない中で移動とジャンプを駆使して先へ先へと進みます。
 もちろんコースの上にはいろいろな障害物や仕掛けがあって、踏むとスコアになったり大ジャンプができたりつまづかされたりします。あまり何度もつまづいたり、制限時間が切れるとゲームオーバーで、シンプルで分かりやすいですが海外作品らしく難易度はけっこう高く、どちらかというとコースと障害物の配置をきちんと覚える必要があるので純粋なアクションゲームが好きな人にはちと評価が厳しくなるかもしれません。

 画面の美しさとシンプルに見えて多彩な表現力はさすがトポソフトという感じで、一見して色使いがうるさそうに見える画面ですが、実際に動いてみるとこれがけっこう見やすくて気になりません。主人公である仮称ホップ君の表情が実によく変わるのが楽しく、画面下のウインドウだけではなく実際にコースを転がっている彼の表情の変化が絶妙です。障害物の種類と効果を覚えるのにとまどうかもしれませんが、慣れれば特に問題はないでしょう。希望をいえば、最初に見せてもらえるコースの全容を自分でスクロールさせて確認することができれば作戦を立ててから走ることができたろうにと思います。
 下手なままだと壮快感もないまますぐにゲームオーバーになるのはつらいところですが、上手くなると豪快さと緻密さ、それに多彩な表情が楽しいなかなかの秀作。
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