ビームライダー(ポニーキャニオン)
(c)PONICA/ACTIVISION
発売:ポニーキャニオン(1984) 媒体:ROM ジャンル:シューティング
評価:★★★★★
アクティビジョンのゲームといえばスピード感のあるなめらかな動きが売りですが、その中でも同社のヒーローと並んでスピード感とゲーム性が見事に調和した名作です。基本は一画面シューティングゲームで、セクターごとに登場する円盤のような敵を15体倒せば母艦が登場し、それを撃破すればボーナス点が入って面クリア。基本操作は左右移動のみで、縦に5本走っているラインの間を行き来して攻撃もこのライン上でのみ可能となっているのがポイントです。
武器は射程の短い通常ショットであるレーザーラリアットと、射程は長いが1セクターで3発までしか撃つことができないミサイルの二種類。最後に登場する母艦を倒すためにはミサイルを無駄撃ちせずに取っておかねばなりませんが、ショットの効かない相手を破壊するにはミサイルが有効なので使い方が鍵になっています。
低い難易度ではじめてしまうと、かんたんすぎて何が面白いゲームなのかさっぱり分かりませんがセクターが進むごとに敵の種類と複合攻撃が多彩になり、息もつかせない攻防がたまりません。敵はライン上で移動と攻撃を行うので、自機がライン間を移動する瞬間の無敵状態を利用しつつ制限されたフィールド内で敵の攻撃パターンを確実につぶしていかないとあっという間に追い詰められてしまうのです。縦軸が合うと突進してくる敵や迎撃しないと数秒間ラインをふさいでしまう敵、単に流れてくるだけだがショットでは破壊できない隕石など単純なシステムを最大限に利用した敵攻撃の多彩さは脱帽もの。いわゆる覚えゲーではない、瞬間の判断能力が求められるゲームが好きな人には文句なしにおすすめできる作品です。
自機の1upがかなり頻繁に出てきますが、そんなものでは追いつかない難易度がたまりません。
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