コルト36(Topo Soft)
(c)Topo Soft
発売:Topo Soft(1987) 媒体:TAPE ジャンル:アクション
評価:★★☆☆☆
なかなかの技術力を見せてくれるトポソフトの作品群の中でも、残念ながらトホホ感が漂うガンシューティング風アクションゲームです。画面を見たままの通り保安官視点で登場する悪漢たちを撃ち倒していくという内容で、操作もカーソルキーで照準を動かしてスペースキーで撃つという実に単純なもの。悪漢が完全に姿を現すと自分が撃たれてしまってミスとなりますが、すべての悪漢を倒せばステージクリアとなります。
ルールが実に分かりやすく操作性もそれなり、では何がトホホなのかというと画面スクロールの存在で、ステージの広さが実際に画面で見えている範囲よりも広く、カーソルを画面外まで動かさなければスクロールさせることができません。自分が今見えていない場所を含めて悪漢がどこにいるかを探しまわり、見付けたらそこまでカーソルを動かさなければならないので大抵は間に合わずに撃たれてしまうのです。しかもステージの全容が分からないために、今いる画面が縦や横にどこまでスクロールするのかも覚えていなければ分かりません。
これで敵の登場する方向を示すレーダーや矢印でもあればまだしもアクション性を残すことができたでしょうが、でなければいっそ画面スクロールを廃してモグラ叩きのようなゲームにした方がいっそテンポ良く楽しめたのではないかと思います。悪漢が現れたけれど反応が遅れて撃たれてしまうというなら悔しがることができますが、悪漢がどこにいるか分からないので探していたらもう手遅れでした、というのではアクションゲームとして楽しむのは難しいのではないでしょうか。
ちなみにこの手のゲームの基本として、カーソル操作を上下左右で入力するとX方向やY方向に8ドットしか照準を移動させることができませんが、斜め入力をすればXY座標を同時に移動させることができるので活用することが重要です。
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