ハンマーボーイ(ダイナミック)
(c)Dinamic
発売:ダイナミック(1991) 媒体:TAPE ジャンル:アクション
評価:★★★★☆
シンプルで分かりやすいルールと、コミカルながら忙しいゲーム性が実に楽しい良作アクションゲームです。タイトルの通り大きなハンマーを担いだ主人公を操って、悪漢に襲われている砦を守るのが目的。悪漢は塀をよじのぼってくるか、左右の崖から火がついた松明を投げてくるのでハンマーでひたすら殴り潰します。右上に表示されている制限時間の間、砦を守り切ればステージクリアになりますが、火を三回つけられるか、悪漢が三人塀をよじのぼってしまうとミスになります。ミスをすると画面の奧ではためいている旗が悪漢に引きずり下ろされてしまう演出がいかにも海外ゲームという感じですね。
主人公の操作は左右の移動とハンマーだけで、移動できる場所は四箇所、松明が落ちてくる左右と悪漢がよじのぼってくる真ん中二箇所だけになっているので、操作はキーを押すのではなく叩く感じで正確に行うのがコツ。ゲームウォッチに慣れている人は簡単に馴染むことができると思います。うっかり移動しすぎたりハンマーを空振りするとすぐにミスに繋がってしまうので、タイミングを測りながらすばやく正確な操作が必要です。誰でも理解できるルールと簡単な操作で、誰にでも楽しめるゲーム性を実現している点にアクションゲームの原点を見せられる思いがすると言えば大袈裟でしょうか。
一面をクリアすると二面は海賊から船を守るステージになりますが、松明の代わりにバクダンが投げられて悪漢の代わりに海賊が船縁をよじのぼってくるだけでルールの変更はありません。個人的には画面のセンスと合わせて、ほとんど文句のつけようがない名作ですが、もう少しだけゲームの難易度を上げてくれたら完璧だったと思います。大型のキャラクターが動きまわる、アクションパターンの見事さは流石。
>他の記事を見る