ジェットセットウィリー(ハドソン)

jetsetwilly
(c)HUDSON/Software Projects

発売:ハドソン(1985) 媒体:CARD ジャンル:アクション
評価:★★☆☆☆
 キミは派振りのいい(原文ママ)英国紳士のウィリー氏になって、自宅のお化け屋敷にある83個の品物を集めなければいけません。ひとつでも忘れているものがあれば、お手伝いさんが自分の寝室に入れてくれないのです。こんな設定を書いても誰も信じてくれないかもしれませんが本当ですから信じてください。もとの海外ゲームを何を思ったのかハドソンが移植した作品で、パッケージイラストの中心に足の生えた便器が大きく描かれていることもやっぱり本当です。でもこのゲームがおもしろいと言えばそれはうそです。
 ゲームとしてはありがちな横画面アクション。のたのた動く英国紳士を動かして部屋のあちこちで点滅している品物を集めましょう。ウィリー氏は子だくさんの家系だったのかなんと16人も用意されていますが、MSXらしい厳密なスプライト当たり判定のおかげでなにしろ簡単に死んでくださいますので、気をつけなくてもあっという間に全滅してしまうこと請け合いです。英国紳士らしくストレスに耐える高潔な精神が鍛えられる作品ですが、自宅がお化け屋敷という時点で紳士というのも楽な商売ではないようですね。

 理不尽をものともせずに精密なジャンプ操作ができるようになれば、クリアはともかく決して先に進めないという難易度ではないんですが、場面によっては画面切り替え時に敵の出現位置と復活時の位置がぶつかって連続ミスによるゲームオーバーとなってしまうハマりがあるのが注意点。きっと英国紳士は画面切り替えにも気を配っていることを示すためのトラップなのでしょう。ちなみに83個の品物を集める前にお手伝いさんに会うと寝室にいれてくれないどころかウィリー氏は殺されてしまいますが、英国紳士のお手伝いさんともなるとひと味もふた味もちがうようです。

 ちなみにこのゲーム、海外では続編の2が出ているんですよね・・・。
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