キーストーンケーパーズ(アクティビジョン)

keystone
(c)PONICA/ACTIVISION

発売:ポニーキャニオン(1984) 媒体:ROM ジャンル:アクション
評価:★★★★★
 海外アクションゲームの名手アクティビジョンの作品で、警官が泥棒を追いかけて捕まえるという鬼ごっこゲームです。巡査キーストン・ケリーを操って、三階建てのデパートの中を走り回って泥棒フラッシュ・ハリーを捕まえます。ルールは実に単純で、エレベーターやエスカレーターまである広いデパートを走り回るだけですが、ケリーの方がハリーよりも足が速い一方で、あちこちにある障害物のおかげでそう簡単に捕まえることができません。跳ねているボールや転がってくるショッピングカート、おもちゃの飛行機などを避けなければならず、ぶつかってしまうと制限時間ががしがし削られてしまいます(飛行機は一発でミスになるので注意)。ハリーを捕まえると面クリアですが、次の面ではやっぱりまたハリーを追いかけます。
 とにかくスピード感と一瞬の判断が売りのゲームで、画面切り替え式なのでレーダーでハリーの場所を押さえてどのコースで追い詰めるかを判断したら、切り替え瞬間の障害物の配置を見て咄嗟にこれをかわします。動きのなめらかさとスピード感はピットフォール以上で、悠長にタイミングを図って障害物を避ける暇はありません。一瞬も立ち止まらずにテンポよく障害物を避ける感覚が実に難しい一方で、単純な楽しさが慣れると病みつきになる爽快な作品です。
 ちなみに当時のアクティビジョンのゲームではスコアアタックの写真をメーカーに送るというのがあって、ピットフォールの広告でも紹介されていましたが、このゲームでは35000点以上取った写真をポニカに送ると「ビリー・クラブ」のメンバーになることができたそうです。
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