忍者タイガー(トモソフトインターナショナル)

ninjatiger ninjatiger
(c)Tomo Soft Internatioal

発売:トモソフトインターナショナル(1986) 媒体:TAPE ジャンル:アクション
評価:★☆☆☆☆
 知っている方にはたまらないとされる、トモソフトインターナショナルの代表作であり海外MSXでも伝説のゲームとされている作品です。内容は対戦格闘ゲームで、素手、棒、剣の3つのモードでそれぞれ現れる敵を一対一で殴り倒していきます。MSXでもパソピアIQをはじめとする64kB機限定のゲームであるだけあって、キャラクターこそ単色ですが必要以上に動きがなめらかで、多重スクロールを駆使した画面の動きは見事というほかありません。技も豊富でジャンプやしゃがみ、防禦を駆使することが可能、敵の種類も多彩で忍者以外にも骨の戦士とか変身する怪物とかいろいろ出てくる力作となっています。
 ただ、肝心のゲームとしては奇妙に動きが重かったり、当たり判定が分かりにくかったりするのでまるで壮快感もなければ緻密な攻防もできず、最初の一人二人はボコボコと殴るだけで倒せる一方、敵が強くなると手も足も出ずに一方的に殴り倒されるという感じでなかなかやるせない難易度になっています。

 ゲームとしてはとてもお薦めできるという類のものではないのですが、どこの国かさっぱり分からないアジアンな背景が八方向(!)多重スクロールを行っていたり、カモは時に羽ばたき農夫は歩いては立ち止まったりと無意味に凝りまくっていて伝説のゲームにふさわしい無駄な技術と迫力の混沌とを演出している作品。というかどうしてトモソフトはこんなゲームを移植しようと思ったんでしょうか。
 まずもって忍者タイガーというタイトルの意味がさっぱり分からないのですが、たしかに画面の上には忍者がいて下にはタイガーの絵が描いてありますね。
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