ピットフォールII(アクティビジョン)
(c)PONICA/ACTIVISION
発売:ポニーキャニオン(1985) 媒体:ROM ジャンル:アクション
評価:★★★☆☆
アクティビジョンの名作ピットフォールの続編です。冒険家ピットフォール・ハリーがダイヤの指輪を探して洞窟の奥にもぐりこみますが、なぜか姪のロンダとペットのクイッククローまで洞窟に迷い込んでしまったので、彼らを助けて指輪を見つけるのが目的になります。
基本システムは前作ピットフォールと同様ですが今回は地下の洞窟部分がメインになっていて、前作にあったツタ渡りやワニジャンプのアクションがなくなってしまった一方で水中を泳いだり風船で飛ぶアクションが追加されています。ですが前作との最大の違いは時間制限も残機制限もないことで、ゲームをクリアするまでゲームオーバーがないということに尽きるでしょう。洞窟の各所にチェックポイントが設けられていて、これを踏んでおくとミスをした場合にチェックポイントまで戻されるようになっています。戻されるまでの間にスコアがどんどん減っていくので、洞窟内の財宝を集めつつミスを減らすことでクリア時のスコアを競うことになります。
単調ですが耳に残る音楽に乗って、サソリやコウモリ、コンドルにカエルを避けながらひたすら洞窟を走る様がやっぱり単調な一方で、不思議にひたすら遊んでしまう作品。攻略のポイントはコウモリとコンドルを避けるタイミングを身につけること、ハシゴのどの位置にいればカエルに当たらないかを覚えること、サソリの当たり判定が意外に厳しいので、自信がなければ穴とサソリの同時避けは避けることあたりでしょうか。特にハシゴは上り下りの位置によってドット単位でスピードを稼ぐことができるので、斜め入力ほか活用して最短距離で移動できるようにしておきましょう。
ゲームオーバーがないので根気よく進めればそのうちクリアできますが、スコアアタックを狙おうとした途端に難易度が上がる箇所があるのが面白いところです。特に指輪を見つけた後にノーミスでコースに戻るのが難しく、たいていはミスしてチェックポイントに戻されてからクイッククロー探しに戻ることになると思います。スタート地点に見えるクイッククロー探しが一番たいへんなので、指輪とロンダを見つけたらもう帰ろうよと思った人は多いことでしょう。
スコアには現れませんが、クイッククローを先に救出して次にダイヤ、最後にロンダを探すコースでクリアを目指すと無意味に難易度が高くなっておすすめです。
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