バスキア学術調査に関する7項目
1.バスキア人の魔法耐性についての考察
魔法耐性の原因が種族の特性によるものか、地域的な特性によるものかを調査する。両国間の交流に際し、その特性と文化への影響度を把握することを目的とする。殊にバスキア人が魔法に接した場合、また、魔法的な生物及び物質がバスキアに接した場合の影響について充分な考察を行う事。
具体的には、魔法耐性の効果範囲とその程度について。回復・補助魔法、攻撃魔法被弾時(炎冷系、物理系、電撃系他)、また、魔法設備(魔法の鍵や明かり)、魔法生物(召喚獣、精霊他)に対する影響について調査を行う。これに関連して「黒柱石」に関する調査も行う事。
2 発掘、技術調査1
火薬、またはそれに類する物の工業的な実現性と実用性について。建築、採掘等工業関連への技術転用の有効性と可能性について調査する。
例.発破(爆薬、水中爆薬、気体爆薬)などへの転用
3 発掘、技術調査2
無線通信機器、携帯・長距離無線通信機器の実現性について。多国間通信、携帯型通信への有効利用。
例.二地点間通信機器、移動型通信機器(使者、伝令の代わりになる物)
4 発掘、技術調査3
魔法防護技術について。項目1に関連するが、バスキア人の魔法耐性の原因を科学技術、工業技術によって実現できるか調査、研究する。
例.大型、あるいは携帯型の魔法防御装置の実現性
5 発掘、技術調査4
その他魔法的効果をもたらす装置について。
例.移送装置、飛行機械など
6 生態系調査
バスキアの特殊な環境が他の生態系に与える影響と、その現状について調査を行う。特に繁殖力、生命力の強い植物、昆虫、小動物などが存在するか調査する。貿易を行う際の農業などへの影響について事前確認しておく必要がある為、他地域での繁殖の可能性には特に留意する。
例.他国の農業に深刻な影響を与えうる植物など
7 文献調査
過去の遺物や歴史についての調査を行う。バスキア国、国民の起原を調査し、発掘される技術について推察する。現在の各国の技術、現在バスキアより発掘される技術を超える技術の可能性について。
クオス神聖王国軍情報部大佐ウイリアム・ルスカ記
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