未来戦士ドラエボン2

※この作品は15歳以上の良い子を対象としています。


弾頭テカテカ 映えてピカピカ
それがどうした 僕ドラエボン

 未来の世界の キリングファイティングマシーン
 どんなもんだい 僕ドラエボン

「起こせ撃鉄敵捕捉
 重装連弾死屍累々 構え迅速情けは無用」

ドラエボン ドラエボン

ZUGAGAGAGAGAGAGA
ZUGAGAGAGAGAGAGA

ドラエボン(DORAEBOOOM!)



dorae 001 ヘイ、ボーイ。元気にしてたかい?俺は未来戦士ドラエボン、22世紀の科学力を駆使して作られたスーパーファイティングウエポノイドだ。そして君は俺の任務をサポートするナビゲータ、SEarch of WArning SYstemこと「SEWASY」となる。よろしくな。今回の俺の任地はアジアの辺境にあるイエローどもの島ジャパン。そこに巣食っている時代遅れのニンジャのボス、ハットリ率いるイガジャパニーズマフィアの撲滅だ。そしておなじみ、俺の任務の助けとなるメカニカルポケットに収納されたスーパーウエポンズは以下の通り。

 ドコデモBOMB  :指向性を持ち威力も自在に調節できる万能小型爆弾だ。
 タケインターセプター:注入することで俺の身体能力を飛躍的に向上させるサプリメントだ。
 ルスト風呂敷    :かぶせることで金属でも有機物でも腐食させるケミカルシートだ。
 地球破壊爆弾    :ファイナル・アトミック・BOMB。

 どれも使えるのは一回限りだ。慎重に頼むぜ! →002



002 平和ボケしているジャップの国への潜入など何も問題がない。一般の観光客に扮した俺は、あらかじめ入手してあった情報にしたがい既にイガマフィアのアジトへと向かっていた。この国では非合法な組織に近づくところまでは簡単だが、問題はそれからだ。排気量1200cc超のモンスターバイクにまたがり、さてどうしようかとセントラルハイウェイを疾走していた俺の後ろから…。

 →010



003 命だけはお助けと泣きわめく売女に、俺はハットリの情報を要求すると意外な情報が帰ってきた。あのハットリがカエルが苦手、もちろんただのカエルではなく、ここイガマフィアで飼っているバイオトードと呼ばれるヒキガエルが苦手だというのだ。俺はバイオトードのケージを開けるための鍵を受け取ると、ビッチの首筋に手刀を落として気絶させる。しばらくはこれで大丈夫だろう、俺は先を急ぐことにした。

 →043



004 俺は地球破壊爆弾を取り出すとスイッチを入れた。辺境の島国ごとハットリを吹き飛ばしちまう、シットなてめぇの作戦は成功さ。俺と大勢のイエローどもの命を代償にして、貴様の任務は達成されたという訳だ。

 −BAD END−



005 シンゾウを倒した俺は奥にある扉を開けると通路を進む。うまくいけば裏から侵入していたケムマキとも合流できる筈だ。次の扉を蹴り開けた俺の前には…

 →037



006 俺は自分の喉もとを押さえ、ボイスチェンジャーを調節してケムマキに聞いたパルスに合わせると、対抗音波を出した。シンゾウの音波は俺の音波と干渉して打ち消され、無害な存在と化してしまう。あとは怯えたチワワのようにぷるぷる震えているシンゾウのシットな頭部を、潰れたスイカに変えてやるだけだった。

 →005



007 俺はとっさに懐からルスト風呂敷を取り出して奴のナイフに叩きつけた。ナイフに塗られた毒とルスト風呂敷の合成物質が派手な化学反応を起こし、しゅうしゅうとすさまじい煙を立てる。ぐずぐずに溶けたナイフがぼろりと地面に落ちると、奴はにやりと笑って言った。

「恐ろしいモン持ってやがるぜ…OK、オマエとなら組む価値がありそうだ」

 →013



008 ライオンボールは破壊したが、おそらく今の騒ぎで敵も万全の体勢をとるだろう。俺はケムマキと話し、二手に分かれて侵入することに決めた。お互い、生きて帰ったらギンザのバーで酒でも酌み交わそうぜと言って別れる。

 →020



009 奴の動きは素早い。しかも二匹いることを計算に入れた俺は拡散式にセットしたドコデモBOMBを放り投げる。BOMBの投擲地点から俺の意図を読み取ったのだろう、ケムマキは顔色を変えるとシャドウに爆弾の迎撃を指令した。エレクトロジャガーの全身からすさまじい電気ショックが放射され、炸裂するドコデモBOMBの破片を受け止めてスパークする。

 →015



010 kemu やはり大型のモノサイクルに乗り、メタルグリーンの対レーダー&対赤外線&対光学ステルススーツに身を包んだ男が現れた。漆黒の毛並みをした大型のバイオジャガーを引き連れた男はコウガのミストサイクロン、ケムマキと名乗る。どうやらハットリたちイガマフィアの対立組織に属する者らしく、俺に協力を申し出てきた。油断のならない相手だが、腕は立つようだ。俺は

 ケムマキの申し出を受ける →036
 道に唾を吐き武器を構える →019



011 こんな売女に容赦する必要はない、俺は自慢のドラパンチでそのビッチ顔を粉砕してやった。崩れ落ちるミス・ドリーマーの首のない身体をつま先でひっくりかえすと、腰のポケットにしまわれていた記録ディスクが見つかった。それはイガマフィアで開発されている新型手榴弾、Flame Radiator Of Grenade、通称FROGの設計図らしい。ビッチどころかとんだ女狐だったという訳だ、俺はそのディスクをメカニカルポケットにしまいこむと先を急いだ。

 →043



012 そろそろ周囲が騒がしくなっている。間抜けなノロマどもが駆けつけてくる前に任務を果たさなければならない。俺は駆け足で通路を進み、突き当りにある頑丈そうな鋼鉄の扉を押し開けた。

 →047



013 俺はケムマキとマシンを並べ、イガの山中にある奴等のアジトに向かった。なんでもイガマフィアは高名な生科学者にして天才化学者でもあるプロフェッサー・ケンイチを誘拐し、バイオ兵器や強化人間の開発を強要しているらしい。コウガマフィアとしてはイガマフィアが強力になることを看過できず、ケムマキが送り込まれることになったようだ。

 →014



014 やがてハイウェイは終わりを告げ、人気のない山中をしばらく進むと目的の施設が見えてきた。俺とケムマキはマシンを降りて様子をうかがう。敷地は広いが警戒は決して厳重とは言えない。アジトを囲っているおなじみの有刺鉄線付き鉄条網を前に俺は

 ドコデモBOMBで鉄条網を焼き切る    →018
 タケインターセプターで鉄条網を飛び越える →025
 ルスト風呂敷で鉄条網を崩してしまう    →048
 ケムマキに任せる             →023
 地球破壊爆弾               →004



015 やがて辺りが静まり、俺の実力を認めた奴は互いに争うことの無意味さを痛感したらしくあらためて共闘を呼びかける。その提案に俺もうなずくことにした。確かにハットリを倒す前にこんなヘヴィーな奴と争うのは遠慮した方が良さそうだ。

 →013



016 武器倉庫には様々な兵器があるようだ。ほとんどは隠密用の小型のものばかりで、スタンバイ状態ですぐに使えそうなものもある。ところで俺は設計図の入ったディスクを…

 持っている  →026
 持っていない →032



017 lionball 山中にあるイガのアジトは身を隠す木々が多い。まったくイエローらしいずさんな警備だと思いつつ、俺たちは敷地の奥にある建物へと向かう。だがようやくたどりついたとき、とうとう警備ロボットに見つかった。
そいつは獰猛な犬コロめいた外見をした攻性型金属球、ライオンボールだ。厚い装甲に包まれ、不規則だが素早い動きで侵入者に襲い掛かってくる。ためらっている暇はない、バトルだ!

 ドコデモBOMBを投げつける   →028
 タケインターセプターでひとひねり →021
 ルスト風呂敷を食らえ       →044
 ケムマキに任せる         →034
 地球破壊爆弾           →004



018 ドコデモBOMBは爆破範囲を極めて精密に調節できる。潜り抜けるのにちょうどいいサイズの穴をきれいに切り取ると、俺達は敷地内へと侵入した。

 →017



019 俺の返答にケムマキは右へ、奴の連れているエレクトロジャガー、シャドウは左へと走り出す。バトルだ!

 逞しいドラパンチで一撃  →029
 ドコデモBOMBで破壊  →009
 タケインターセプター注入 →030
 ルスト風呂敷を食らえ   →022
 地球破壊爆弾       →004



020 イガマフィアのアジトはコンクリート造りの無骨な建物だ。周囲には様々な施設が建てられているが、アジトそのものの建物は決して大きくない。ケムマキは派手に騒ぎ立てながら裏口にまわり、俺はタイミングを測って正面から侵入する。ロビーの正面にある豪華だが悪趣味な階段を一気に駆け上がると、俺は正面の扉を蹴り開けた。そこは…

 →024



021 スピードにはスピードで対抗だ。俺はタケインターセプターを血管から注入するとハイになった精神と肉体によって駿足で動きまわる。ガラクタ犬の動きでは俺の影すら踏むことはできない。俺がワンちゃんを軽くあしらうと混乱して動きの止まったところにシャドウの電気ショックが炸裂し、ライオンボールはその動きを永遠に止めた。

 →051



022 懐から全てを腐食させるケミカルシートを取り出した俺は、小五月蝿い猫にそいつを覆いかぶせる。すさまじい煙と悲鳴をあげるシャドウ。だが煙に視界をふさがれた一瞬、ケムマキの戦闘用ナイフが俺を背中から刺し貫いた。敵が二人いるのを失念していた、その後悔をする時間は俺にはなかった。

 −GAME OVER−



023 共闘するというのなら、このくらいの鉄条網はケムマキに任せてもいいだろう。奴はにやりと笑うとエレクトロジャガー、シャドウに向けてパチンと指を鳴らした。シャドウは全身から電気ショックを放出し、たちまち鉄条網を焼き切ってしまう。俺達は安心して敷地内へと侵入した。

 →017



024 shinzoh そこはやけに豪華で、やけにチャイルド向けの装飾がされた部屋だった。高い天井がゆるやかなアーチを描いている、その部屋の中央には目指すハットリの弟であるイガマフィアのNo.2、ハットリシンゾウが座っていた。
ぶくぶくとした巨体に幼児服を着て、よだれをたらしながらにやけたツラをしているが油断はできない。その卑猥な笑みがゆがんだ形に大きくなると、シンゾウの口から恐ろしいほどの怪音波が発せられた!天井に反響して増幅された音波は蹴破った扉の破片をぶるぶると震わせ、俺のボディを容赦なくシェイクする。急いで対応する必要がある。俺は

 ドラパンチでシットベイビィを粉砕 →031
 ドコデモBOMBを投げつける   →033
 タケインターセプター注入     →052
 ルスト風呂敷でキツイおしおきだ  →042
 地球破壊爆弾           →004

 また、その他の方法を知っているなら、この場所の番号からその数値を引いた項目へ進め



025 俺はタケインターセプターを使おうとした。が、良く考えたらそれでは俺は良いがケムマキたちが入ることができないじゃないか…どうやら別の手を考えた方が良さそうだ。

 →013



026 俺は設計図にある新型手榴弾を探してみた。F・R・O・G、比較的簡単に見つけることができたそれは、外見は普通の手榴弾と変わらない。俺はその手榴弾をメカニカルポケットにしまいこみ、武器倉庫を後にした。

 →012



027 ケムマキはかなりの実力だった。まさか俺がそれを倒すとは思ってもいなかったのだろう、驚いたミス・ドリーマーは慌てて逃げ出そうとするが、卑劣なビッチを逃がしてやるほど俺も間抜けではない。
逃げられないと悟った売女は作戦を変更し、今度は俺に挑発的な視線を向けている。この色魔め、と思いつつ俺は

 脅して情報を聞き出す →003
 問答無用でドラパンチ →011
 誘惑されてみる    →041



028 俺はドコデモBOMBを投げつけた。が、ライオンボールはごろごろと転がって爆破の直撃をかわしてしまう。油断した俺の左足を装甲に包まれた奴のボディがひき潰してしまった。俺はまだ生きてはいるが、これではとても任務を遂行できないだろう…。

 −GAME OVER−



029 奴は素早いが、俺も負けてはいない。素晴らしいフットワークから右のドラパンチを奴のレバーに叩き込む。だがシャドウの動きまでは計算に入れていなかった。バイオジャガーの全身からすさまじい電気ショックが放たれると俺の全身を黒焦げにしちまった。ヘイ、初歩的なミステイクだぜ…。

 −GAME OVER−



030 奴の動きは素早い。俺は血管にタケインターセプターを注入すると全身をパワーが駆けめぐった。稼働限界ぎりぎりのスピードで俺はケムマキとシャドウの二匹を同時に相手取る。だが奴等の連携攻撃も見事で、互いに攻撃を見切っては反撃を繰り出す展開がしばらく続いた。

 →015



031 このままではヤバイ。俺は自分の拳を信頼してシンゾウのところへダッシュする。だが俺の意図を察した奴はさらに強力な音波を吐き出した!俺のボディを覆っている人造皮膚がはがれだし、悲鳴をあげていた関節部がスパークすると俺は糸の切れたマリオネットのようにその場に崩れ落ちた。

 −GAME OVER−



032 どれを持っていくか迷うところだが、あまり時間がある訳ではない。俺は手近にあったハンド・チェイン・ガンを手にとってみる。ずしりと重いが片手に持てるサイズのそれは、一分間に255発の弾丸を発射することができるヘビーウエポンだった。俺はその銃をメカニカルポケットにしまいこみ、武器倉庫を後にした。

 →012



033 俺はふところからドコデモBOMBを取り出し、破壊力を最小に抑え拡散範囲を最大に設定するとその場にたたきつけた。むろん俺自身もダメージを受けたが、爆破の振動でシンゾウの音波をさえぎることに成功する。俺は一瞬でシットベイビィの懐まで駆けより、バトルブーツの固いつま先で奴の側頭部を蹴りぬいた。

 →005



034 こいつはなかなかやっかいな奴だ。俺はライオンボールの処理をケムマキに任せることにした。ケムマキはパチンと指を鳴らすとシャドウを飛びかからせる。エレクトロジャガーが全身を放電させるとライオンボールも装甲の隙き間から炎を噴き出して応戦する。ヤバい戦いは数分間続き、俺達は離れて傍観していたがしばらくすると双方共にがしゃりと倒れて動かなくなった。もうシャドウは使えないだろう。

 →008



035 FlameRadiatorOfGrenade、俺は手榴弾の安全ピンを外すとハットリに投げつけた。一見普通の爆弾にしか見えないそれを、ハットリは俊敏にかわすと奴の足元に手榴弾が落ちる。マズったか!?

 →059



036 よろしく頼む、と俺が右手を出した瞬間、奴はその隙をついて黒ずんだセラミック製のナイフを振り回して襲い掛かってきた!とっさに俺は

 素早いステップで避ける        →056
 素早くルスト風呂敷を取り出して受ける →007



037 dreamer そこはやはり豪華な調度品の置かれた、しかし充分に広い部屋だった。奥に立っている二つの人影、片方はケムマキだ。奴も激しい戦いがあったのだろう、傷ついた姿の横にバイオジャガー、シャドウの姿は見えない。そしてその隣りにしなだれるように立っている女は…ミス・ドリーマー!官能的な美女だが、悪魔でさえ篭絡するという魅力で男を思いのままに操るビッチとして裏の世界では有名な奴だ。まさかケムマキも、と俺が構えると奴は殺意に満ちた目をこちらに向ける。どうやら話し合いが通じる状況ではない、相手はあのケムマキ、勝負は一瞬でつくだろう。バトルだ!

 ドコデモBOMBで吹き飛ばしてやる →049
 タケインターセプターでパワーアップ →054
 ルスト風呂敷でキルユー       →039
 男は拳、ドラパンチで勝負      →057
 地球破壊爆弾            →004



038 ヘイ、ボーイはこのバケモノ相手にカエルなんかが本気で役立つと思っていたのかい?ケージから出たカエルはケロケロと鳴くとすぐに奴に踏み潰されてしまう。俺がくだらないことをやっている間にハットリはムササビのように舞い降りると、ガパリと開けた口にずらり並んだ牙で俺の首筋に深々と噛み付いた。

 −GAME OVER−



039 俺はルスト風呂敷を取り出すと濡れタオルを振り回す要領で構える。駿足のケムマキにまともにコイツを食らわせるのは難しく、叩きつけるのが最も有効だろうと思ったのだ。俺と奴は果し合いをするサムライのように対峙すると一瞬後、一気に間合いを詰めて互いの武器を叩きつけた!黒ずんだ戦闘用ナイフとルスト風呂敷が交叉し、ケムマキの首筋を正確に捉えたケミカルシートが奴の頭部を焼き落とした。そして、俺の鳩尾には奴のナイフが深々と突き刺さっている。俺達はほぼ同時にどうと倒れ、後には高笑いをするミス・ドリーマーだけが残されていた。

 −GAME OVER−



040 俺は地球破壊爆弾の安全装置を外してスイッチを入れた。これでハットリカンゾウもイガマフィアも、もちろん俺も木っ端微塵さ。ちっぽけな島国ごと派手に消滅させて、貴様の任務は完了という訳さ。

 −BAD END−



041 俺は目の前のシットだがたまらなく魅惑的なベイブを連れて、イガマフィアのアジトにグッバイを告げた。モンスターマシンの尻に美女を乗せてベイサイドを流し、セントラルシティのホテルに入って存分に汗を流すことにしよう。俺の任務は終わったのだ…。

 −BED END−



042 俺はルスト風呂敷を取り出すと、シンゾウに駆け寄って奴に被せようとする。ふわりと広がったケミカルシートに向けて奴はさらに強力な音波を吐き出した!あまりの振動にシートがびりびりと引きちぎれ、唖然とする俺に至近距離から怪音波が浴びせられる。振動で内臓と頭蓋骨とをくしゃくしゃにされた俺は、人形のように床にくずおれた。

 −GAME OVER−



043 奥の扉を抜けると階段は下り、そのまま地下深くへと続いていた。いよいよイガマフィアのアジトの中心部へと近づいてきたらしい。重要区画、と指し示す一角には武器倉庫と生化学実験室への扉がある。俺は

 武器倉庫へ行く     →016
 生化学実験室へ行く   →045
 時間を浪費せず先を急ぐ →012



044 俺はメカニカルポケットからルスト風呂敷を取り出すと、闘牛士よろしくライオンボールの前で振り回した。間抜けにも突っ込んでくる犬コロに風呂敷を被せると、金属すら腐食させるケミカルシートが奴の装甲をじゅうじゅうと溶かしていく。ライオンボールはしばらくのたうちまわっていたが、やがて静かになり動かなくなった。

 →051



045 生化学実験室は胸糞の悪くなるようなところだった。ところ狭しと並べられたガラス瓶やオリの中には、生きているものと死んでいるものと、見たこともないようなグロテスクな生き物たちが収められている。恐らく様々な生体実験を行っているのであろう、ところで俺はこの部屋で使えそうな鍵を…

 持っている →055
 持っていない→046



046 ハットリを倒すために役立つものが何かあるかもしれない。俺は実験室内をくまなく探し回ると奥の一角に何やらがさごそと動くモノを見つけた。何だろうと近寄ってみると…

 →053



047 hattori 俺の目に真っ先に入ったのは、部屋の中央に横たわっているプロフェッサー、ケンイチウジのわいた死体だった。強烈な臭気を放つ死体、だが目指すハットリの姿は見当たらない…いや、上だ!
ある種のクモのような姿で天井に張り付いているのはまぎれもないハットリだった。イガマフィアのボスであり、自らを恐るべきバイオテクノロジー&サイバネティクスで強化した戦闘人間、ハットリカンゾウ。奴はするりと天井から降りてくると仮面めいた無表情な顔で襲い掛かってきた!迎え撃つ俺に残された武器は…

 ハンド・チェイン・ガン   →050
 手榴弾           →035
 カエル           →038
 俺の肉体と魂こそが武器だ! →058
 地球破壊爆弾        →040



048 こんな鉄条網如き、ルスト風呂敷を使えば障害物にもならない。被せたところからぐずぐずに腐食し崩れ落ちた鉄条網を俺達はしんちょうに乗り越えると、敷地内へと侵入した。

 →017



049 ケムマキの動きは素早い。俺はドコデモBOMBの威力をフルパワーにセットするとベースボースのピッチャーよろしく手首のスナップを効かせて投げつける。ケムマキも得意の接近戦で勝負を決めるべく俺の懐に飛び込み…そして、近づきすぎた俺達はまとめて爆発の餌食となっちまった。ミス・ドリーマーの嘲笑だけがあたりに響いていた…。

 −GAME OVER−



050 一分間に255発の弾丸を発射できるハンド・チェイン・ガン。モンスターに対抗するにはモンスターウエポンが有効だろう、俺は必殺の武器を構えてブッ放した。獣じみた動きで弾丸をよけるハットリだが、255発すべてをかわすことは不可能だ。数十発の弾丸が奴のボディに撃ち込まれ…倒れない!
ハットリの細胞には再生能力があり、完全とはいえないまでもその傷を治してしまうのだ。弾切れになった俺は絶望の表情を浮かべると、にやけ顔で近づいてくるバケモノをゆっくりと見つめていた。

 −GAME OVER−



051 ライオンボールは破壊したが、おそらく今の騒ぎで敵も万全の体勢をとるだろう。俺はケムマキと話し、表と裏の二手に分かれて侵入することに決めた。短い間とはいえ共に戦った者への感謝として、ケムマキは別れる直前に俺にひとつだけ情報をくれた。

「ガードマンの音波攻撃を無効化するには18パルスの対抗音波が有効らしいぜ」

 →020



052 俺はタケインターセプターを取り出し、血管に注入しようとする。だがそれは呑気な行動だった。俺の様子を見たシンゾウはさらに強烈な音波を吐き出すと、高周波でぶるぶると震えたタケインターセプターの注入器はパキンと砕けてしまう。阿呆ヅラで呆然としている俺にトドメの音波攻撃が襲い掛かる…。

 −GAME OVER−



053 それは俺が家捜ししている間にケージから逃げ出したらしい、実験用のハツカネズミだった!俺はネズミだけはダメなんだ、ヒイイイイイイイイイッ、もう我慢できねえええええッ!

 →040



054 タケインターセプターは発動するまでのタイムラグが鍵だ。俺は躊躇せず血管にサプリメントを注入し、そしてケムマキはその隙を狙って黒ずんだナイフを手に飛び込んでくる。だが俺の血液が沸騰し筋肉がバーストするのがわずかに早かった。紙一重でナイフの切っ先を避けると無慈悲な手刀をケムマキの頚動脈に打ち込む。うずくまった頚椎に体重を乗せた肘を落とすと、ごきりと鈍い音がしてケムマキは倒れ伏した。これほどの男が女で身を持ち崩すとは…俺は複雑な思いを振り払うように、倒れている男の延髄を踏み砕いた。

 →027



055 俺はミス・ドリーマーに聞いたとおりにバイオトードのケージを探してみる。見つけ出したそれは緑とピンクのまだらをしており、普通のヒキガエルの皮を裏返したような姿をした吐き気をもよおす生き物だった。厳重なケージに収められたトードを俺はそっと手にとると、手近にあった布を被せて持ち出すことにする。

 →012



056 駄目だ、避けきれない。襲い掛かる奴の刃から俺は急所を守るために両腕で喉もとをブロックした。強化サイボーグである俺の肉体はナイフの傷如き充分に耐えられる筈だった。もし、奴の刃に即効性のアルカロイド毒さえ塗られていなければ…。

 −GAME OVER−



057 俺は自分の拳を信じて、必殺のドラパンチをケムマキに叩き込む。奴は信じがたいスピードでそれをかわすと、情け容赦のない戦闘用ナイフの一撃で俺の頚椎をごきりと砕いた。戦闘のエキスパートに素手で戦いを挑むなど、俺もフールな真似をしたもんだぜ。

 −GAME OVER−



058 俺の自慢のフェロモンボディは魅惑的なレイディには効果的でも、獣のようなバケモノ相手には何の効果もない。ハットリはまるで影の一部であるかのように俺の足元にもぐりこむと、一本一本がナイフほどもある鉤爪で俺のわき腹を切り裂いた。あふれでる自分の内臓を手で押さえながら、俺の意識は薄くなっていく…。

 −GAME OVER−



059 瞬間、手榴弾が炸裂する。それは超高熱の流体金属を飛び散らす新型のグレネードだった。いかにハットリが素早くても液体をよけることはできない。どろどろの熱のかたまりがバケモノの身体にへばりつき、高熱で奴の細胞までを焼いていく。
全身を炎につつまれたハットリの身体をなお流体金属が焼きつづけ、バケモノは絶叫をあげてのたうちまわるとやがて倒れて動かなくなった。
強化人間の末路などこんなものなのかもしれない。イガマフィアのボス、ハットリカンゾウを倒した俺はふとケムマキの顔を思い出し、一瞬、シニカルな笑みを浮かべると表情を引き締めた。これで俺の任務は完了だ、この不愉快なアジトをさっさと抜け出し、ギンザのバーで一人バーボンでも飲むことにしよう。

俺は未来戦士ドラエボン。
22世紀の科学力を駆使して作られた正義のスーパーファイティングウエポノイドだ。


END

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