未来戦士ドラエボン3(イッキュゥサンのテーマ)
※この作品は15歳以上の良い子を対象としています。
「イッキュウ、サーン!」
「Hei!」
隙隙隙隙隙隙 見逃さず
息息息息息の根 止めてやる
愚鈍な莫迦共には 一級品
度胸も無い奴等に 一級品
尋問厳しく 一級品
気付いた時には手遅れだよ 必殺拳
「Ah…Ah…南無、サンダー!」
役人軍人老人凡人 気にしない
気にしない 気にしない 気にしない
狙いはアイツの首一つ 立ちふさがる奴 木っ端微塵
怨・鎮・監・陣・イチ・キュウ・サーン!
隙隙隙隙隙隙 見逃さず
息息息息息の根 止めてやる
イッキュウ、サーン!
ヘイ、ボーイズ&ガールズ元気にしてたかな?俺は未来戦士ドラエボン、22世紀の科学力を駆使して造られたスーパーファイティングウエポノイドだ。今回の俺の任務はまたもやイエローどもの国ジャパン、新興宗教を隠れみのにする残虐なテロリスト集団「暗黒寺」の極秘掃討作戦だ。君は俺の任務をナビゲートするSEarch of WArning SYstem通称セワシ、宜しくな。そして今回も俺の任務の助けとなるスペシャルウエポンズは以下の通り。どれも一回使ったら無くなってしまうので注意しようぜ!
ドコデモBOMB:指向性を持ち破壊力の調節が可能なメカニカル爆弾だ。
石ころこぶし :拳に石のような固さを与えるバトルグローブだ。
困惑こんにゃく :空気に触れると気化して人間を錯乱させるガスを発する危険なコンニャクだ。
ビッグ&スモールライト:大人気のバイオガンだ。
地球破壊爆弾 :きのこ雲。
01
今回の任務はジャパン軍部ショーグンからの依頼らしい。もともと暗黒寺は軍部と結託して秘密警察の実行機関めいた活動を行っていたが、軍の弱体化に伴い内部でクーデターが勃発、指導者の骸肝和尚が拘束され実行部隊の長である一休が主導権を握った…ということだ。
→02へ進む
02
軍部としては面子の問題もあるのだろう、話を聞き終えた俺が紹介されたのはコード「神の右腕」と呼ばれる剣の使い手、神右衛門syne-moneという男だった。軍情報部でも腕利きのエージェントとしてお墨付きらしい、長いもみあげと割れたアゴが印象的な神右衛門を帯同して俺は暗黒寺のアジトへと向かう。
→03へ進む
03
暗黒寺は公的には一般の宗教施設を装っているため、いちいちアジトを探しまわる必要はない。寺の敷地を囲っている高さのある塀も決して珍しいものではないだろう。だがその塀に赤外線センサーが張り巡らされ、建物の素材が宇宙船にも使える強化カーボナイト製ともなれば話は別だ。コイツは一筋縄では行きそうにない、サイドカーのついた排気量2000ccのモンスターバイクから降りた俺達は正門から堂々と敷地内に侵入する。今のところ怪しい様子はないが、奴等も俺達の登場には気付いているようだ。建物へ続く道には堀を渡る一本の橋がかけられており、その脇には立て札が立っていた。
「この橋、奈落に続く故渡るべからず」
橋の真中を渡る→25へ進む
橋の隅っこを渡る→17へ進む
先に神右衛門を渡らせる→12へ進む
04
俺は地球破壊爆弾を取り出すと安全装置を解除してスイッチを入れた。貴様と俺の活躍によって地球はあと一分で粉みじんさ。
シット、サック!
−BAD END−
05
接近戦は不利と悟った俺はホルスターから素早くバイオガンを抜くとブッ放した。だが一休も俺の動きに危険を感じたか、ワンステップしてこれを避けると光条はぶら下がっていた骸肝の肉体に命中する。既に死体となっていた和尚の肉体は内臓のみが急速に肥大して体内から暴れまわるようにボコボコと膨張するとボンと破裂してしまった。そして…
→27へ進む
06
暗黒寺の本堂は一見普通の寺に見える。だがここまで侵入して人影がまるでないのも奇妙だ…いや、そうではない。本堂の入口、両脇には動かぬ彫像のように二人の坊主が立って俺達を待ち構えていた。即座に俺は視覚情報を軍部のデータベースと照合する。一人は鎮燃chin-nen、素手で壮年期の灰色熊を倒すという大力無双の大男。一人は木燃mokunen、ヘビーでデンジャラスな火器の使い手だ。俺は
鎮燃は神右衛門に任せて木燃に向かう→30へ進む
木燃は神右衛門に任せて鎮燃に向かう→18へ進む
07
俺は困惑こんにゃくを取り出して封を切るとにやけた男の足元にたたきつける。急速に気化して立ちのぼる合成ガスを吸った執念が呆けた顔になると、神右衛門が名に恥じぬ神速の剣でその首を跳ねとばした。俺達の連携も慣れたものだ、首のない執念を後に俺達は階段を上っていった。
→29へ進む
08
俺はお気に入りのバイオガンをビッグモードに合わせて発射する。鎮燃の巨体は遺伝子操作銃の光を受けると急速に細胞レベルでの肥大と増殖を開始した。ぶよぶよとふくらんだ肉のかたまりは本堂の階段を踏み潰してしまい、無様に地面に落ちるともう動かなくなった。
→22へ進む
09
鎖を外された夜宵は感謝して俺に濃厚なハグをしてくる。ずいぶん衰弱してやつれているとはいえ、なかなかダイナマイツなベイブだ。俺は続けて吉凶屋の鎖も外してやるがこちらは残念なことに既に事切れていた。俺達は夜宵を連れて地下室を後にしようとする。
→42へ進む
10
さあ楽しいオトナの時間だぜ!俺は任務を忘れてベイブと激しいプレイに没頭することにした。薄暗い不潔な地下室が俺の野生を駆り立てる中、どれだけの時間が経ったろうか。ふと我に返った俺の足元に…
→39へ進む
11
俺は石ころこぶしを装着すると固く握りしめた右ストレートを放つ。俺の拳と大男の拳が映画「ロッキー」の予告映像のように正面から激突し、一方がくちゃりと潰れた。泣き出しそうな顔で無くなった拳を見つめている鎮燃に、俺は慈悲深いトドメの左アッパーを打ち込んでやった。
→22へ進む
12
こんな狭い橋の上でいつ敵の襲撃があるか分からない。俺は神右衛門を先に渡らせる一方で、自分は周囲を警戒しながら進むことにする。幸いというべきか、何事もなく俺達は建物へたどり着くことができた。
→06へ進む
13
俺は懐から指向性爆弾を取り出すと、素早くヤツに投げつけた。クソ重いキャノンを撃つ前に木燃は爆風で吹き飛ばされてしまう。どうもチリメン雑魚クンには相手が悪すぎたようだ。
→22へ進む
14
俺は先手必勝とばかりにホルスターからビッグ&スモールライトを抜くとブッ放した。バイオライトがヤツを捕らえる一瞬、鉄煤もアンプルめいたガラス管を割ってガス煙を広げる。ほとばしる光条はガスごとチビ坊主を貫き、必殺のバイオガンは必殺のバイオ&ケミカルガンというオモシロ兵器と化して俺の目の前にド派手な肉の饗宴を現出する。充分に俺の目を楽しませるという大役を成し遂げたもと鉄煤は、新しいイキモノとしてその短い寿命を終えたのだった。
→28へ進む
15
狭い地下室では威力と指向性の制御できるドコデモBOMBは有用だ。爆弾をセットするために懐に手を入れた俺の肩を、神右衛門が後ろからポンと叩いた。
→31へ進む
16
俺は困惑こんにゃくを取り出すと木燃の足元にたたきつけた。急速に気化した合成ガスが立ちのぼり、呆けた顔で立ちすくんでいる相手の頭部を俺は両手で掴み、ごきりと首を180度回転させてしまう。
→22へ進む
17
俺達はしんちょうにあたりを警戒しつつ、橋の欄干に近寄り身をかがめるようにして前進した。が、暫く進むと突然橋は中央部を残して折れ落ちてしまう!堀を満たす液体が濃硫酸だと知ったのは俺達が望まぬ死へのダイブを強制された後だった…こんなのは壁際を歩きがちなプロを陥れる、基本的なトラップだぜボーイ。
−GAME OVER−
18
神右衛門は大口径のヒートキャノンを担いだ木燃に、俺はもう一方の頭の悪そうなデカブツへと向かう。バトルだ!
ドコデモBOMBを食らえ→21へ進む
石ころこぶしで殴りたおす→11へ進む
ここはビッグ&スモールライトで→08へ進む
阿呆ヅラの大男に困惑こんにゃく→35へ進む
地球破壊爆弾→04へ進む
19
俺は地球破壊爆弾を取り出すと安全装置を外してスイッチを入れた。これで一休も、俺も貴様も地球もろとも木っ端微塵さ!ハッハッハァ!
−BAD END−
20
俺と神右衛門が本堂に入ると、奥の院に続く扉が横にスライドして開き、二人の僧兵が駆け込んでくる。長身の男は鉄砕tetsu-ssai、その拳は鉄をも砕く。小柄な男は鉄煤tetsubei、あらゆる化学ガスの使い手だ。俺は
鉄砕は神右衛門に任せて鉄煤に向かう→23へ進む
鉄煤は神右衛門に任せて鉄砕に向かう→38へ進む
21
こんなデカブツとまともに戦っても仕方ない。俺はおなじみの指向性爆弾を鎮燃に放り投げる。だが脳味噌までシットの詰まった大男は無造作に伸び上がると、まるでバレーボールのようにBOMBをたたき返したのだ!目の前に迫ってきた爆弾が炸裂するまでの一瞬が俺には無限の時間に感じられ、そして何もわからなくなった。
−GAME OVER−
22
弱すぎる雑魚を片付けた俺が顔を向けると、既に神右衛門ももう一人を斬りふせていた。なかなかやるじゃないか。俺は頼もしいパートナーに満足すると本堂へと足を踏み入れた。
→20へ進む
23
俺は鉄砕を神右衛門に任せ、小柄なチビに向かう。鉄煤は両手にずらり試験官のようなガラス管を構えており、その中身にはカラフルな液体が満たされていた。バトルだ!
ドコデモBOMBで速攻→26へ進む
石ころこぶしで粉みじん→33へ進む
ビッグ&スモールライトで早撃ち→14へ進む
困惑こんにゃくゥ→46へ進む
地球破壊爆弾→04へ進む
24
俺は自信を持って頼りになる指向性爆弾を投げつける。だが一休の反応速度は俺の予測を遥かに超えていた。ヤツは一瞬で俺の懐に入り込むと素手で爆弾を弾いてしまった!壁面に衝突して炸裂した爆風も構わず、一休は掌から俺のサイボーグボディに連続して衝撃を打ち込む。内部機関にダメージを受けて動きの鈍った俺に、安息の一撃となる無慈悲な拳が叩き込まれた。素手でバトルサイボーグを倒す人間がいるなんて…俺は信じられないといった顔でその場に崩れ落ちた。
−GAME OVER−
25
こけ脅しにビクビク震えても仕方が無い。俺は堂々と橋の真中を渡り建物へと向かった。神右衛門はその後ろをついてくるが、しっかりと周囲を警戒して狭い橋上での襲撃に備えている。どうやらなかなか使える男のようだ。
→06へ進む
26
先手必勝、俺は懐からドコデモBOMBを取り出すと素早くチビ坊主に投げつけた。狙いの甘い爆弾は直撃こそしなかったが、衝撃で鉄煤は手からガラス管を落として割ってしまう。急速に広がるマスタード色の雲に恐怖の目をした鉄煤の身体がぐずぐずに崩れはじめ、俺はその場から飛び退ると危険なガスは哀れな死体を残して霧消してしまった。
→28へ進む
27
飛び散った骸肝の肉体に視界を遮られた一瞬、一休は俺ではなく神右衛門の懐に飛び込んだ。ひと息の間に繰り広げられる九本の手刀が正確に神右衛門に急所に九回、突き刺さり、既に死んでいる相棒にとどめの一撃が打ち込まれると心臓と肺が破裂するボンという音が周囲にこだました。
→47へ進む
28
まさか鉄煤が倒されるとは思ってもいなかったのだろう、唖然とする鉄砕の喉くびを神右衛門の剣が貫いた。プシューという冗談のような音を立てて鮮血が飛び散り、長身の男はどうとくずおれる。俺達は死体を除けると奥の院へ向かう通路に入り歩き出した。
→32へ進む
29
俺達は地下に続く階段を後にして通路に戻ると先を急ぐことにした。奥の院へと続く真っ直ぐな通路、その突き当りには両開きの重そうな扉がある。暗黒寺の中枢、骸肝和尚を拘禁した一休は自分の権威を示すためにも必ずここにいるに違いない。だが緊張しつつゆっくりと扉を開けた俺達を迎えたのは骸肝和尚だった。そこには…
→43へ進む
30
神右衛門がデカブツの大男に向かうと、もう一方の木燃は大口径ヒートキャノンを担ぎ上げて銃口を俺に向けようとする。バトルだ!
ドコデモBOMBを投げつける→13へ進む
石ころこぶしで接近戦→44へ進む
ここはビッグ&スモールライトの出番だ→41へ進む
困惑こんにゃくを使う→16へ進む
地球破壊爆弾→04へ進む
31
俺は様子のおかしい相棒に声をかける。神右衛門は一瞬、悩んだ顔をしたが名に相応しい神速で剣を抜くと…俺の首を跳ね飛ばした!執念は勝ち誇った顔で笑い声をあげると、神右衛門の肩に手をかける。暗黒寺が軍部と結託していた時、ヤツが秘密警察として最も優秀な謀略家だったことを思い出したときには俺のシステムはダウンしていた。
−GAME OVER−
32
強化カーボナイト製の建物とは思えない、オリエンタルな通路を進む俺のセンサーが床面の異常を探知した。どうやら床下の一角に空洞があるらしく、落とし穴かと思って俺が調べるとそれは地下に通じる階段だった。寄り道せずに一休を探そう、と言う神右衛門の顔色がどこか悪いようにも見える。まさか狭いところが怖いわけでもあるまいし。
地下に下りてみる→36へ進む
先に進もう→29へ進む
33
俺は接近戦を狙って石ころこぶしを装着する。だが俺の意図に気づいた鉄煤は先手をとってガラス管を地面にたたきつけた!周囲に即効性のガスが立ちのぼり、全身の筋肉が弛緩して動かなくなった俺に鉄煤は二本目のガラス管を楽しそうに振りながら近づいてくる…。
−GAME OVER−
34
こんなヤツに時間をかけるのは惜しい。俺はホルスターからビッグ&スモールライトを抜くとブッ放した。スモールモードのバイオライトが執念を照らすと、細胞レベルで小さくちぢんでいく坊主の身体はくしゃくしゃになって自重によって紙のように潰れてしまった。この際だ、屑かごに入るくらいに小さくたたんでやろう。
→29へ進む
35
俺は困惑こんにゃくを取り出して封を切ると、鎮燃の足元にたたきつけた。急速に気化した合成ガスが立ち上り、阿呆なデカブツ野郎は更に呆けたツラをしている。俺はすかさずドラパンチでヤツの頭蓋骨を陥没させてやった。
→22へ進む
36
階段を降りた先は窓もない、薄暗い地下牢だった。奥につながれている二人の顔を照合すると、兵器商人の吉凶屋kikiyoyaと娘の夜宵yayoieのようだ。吉凶屋も骸肝和尚同様に軍部と結託していた商人だが、暗黒寺が一休に乗っ取られたことで見せしめとして拘禁されていたらしい。二人とも苛烈な尋問のせいだろうか、激しく衰弱しているように見える。俺は
吉凶屋の鎖を外す→48へ進む
夜宵の鎖を外す →09へ進む
夜宵の××を外す→10へ進む
37
ここは堂々と肉弾戦だ。石ころこぶしを装着した俺の一撃なら、あたりさえすれば脆弱な人間の肉体なぞミンチボールに変えてしまう。俺はこん身のドラパンチを放つが、一休は慌てずワンステップしてこれをかわす。空を切った俺の拳はぶら下がっていた骸肝の肉体に命中し、これを派手に飛び散らせた。そして…
→27へ進む
38
俺は鉄煤を神右衛門に任せて長身の男に向きあうが、鉄砕は端整にも見える顔に下卑たにやけ笑いを浮かべている。ヤツの余裕を不気味に思った俺の足元にマスタード色のガスが流れ、慌てて振り向いた俺の視界に入ったのは既に床に横たわって動かない神右衛門と小型マスクをつけた鉄煤だった。ぐずぐずに崩れていく神右衛門の身体を見て唖然とした俺の頚椎を鉄砕の拳がごきりと砕く。そして俺の身体もすぐに…。
−GAME OVER−
39
不潔な地下牢に相応しいドブネズミが現れた!ヒイイイイイイッ、俺はネズミだけは駄目なんだ!もう我慢できねエエエエエエエエエッ!
→19へ進む
40
こんなノロマそうな男が相手ならパンチの一発で片がつくだろう。石ころこぶしを装着した俺の肩を、神右衛門が後ろからポンと叩いた。
→31へ進む
41
俺は得意のビッグ&スモールライトを構えるが、早撃ち勝負はヤツが勝っていた。バイオガンの光線が発射される直前に木燃のヒートキャノンが炎の舌を吐き出すと、高温の液体燃料が俺の全身にまとわりついて炎を上げた!苦痛と恐怖にのたうちまわる俺の意識はすぐに遠くなり、灰も残らなかった。
−GAME OVER−
42
上に戻る階段の前に立っていたのは吉凶屋親娘を監禁していた陰湿な拷問官、執念syuneneだった。既に戦闘体勢は万全のつもりなのだろう、グラス製の細い無数の針がついた電磁鞭を振り回しているが、その鞭捌きにはたいした熟練を感じさせるものではない。恐らく僧兵としてはさして有能ではないのだろうが、ヤツの表情から感じられる自信の笑みはどこから来るのだろう。バトルだ!
ドコデモBOMBを投げつける→15へ進む
石ころこぶしで殴り倒してやる→40へ進む
困惑こんにゃくで動きをとめる→07へ進む
ビッグ&スモールライトの出番→34へ進む
ここは神右衛門に任せてみよう→31へ進む
地球破壊爆弾→04へ進む
43
扉を開けた奥の院、俺達を出迎えたのは天井から首を吊られて揺れている骸肝guikan和尚の物言わぬ身体だった。その横には坊主らしく頭を剃りあげた、殺気と狂気のかたまりのような男が立っている。まぎれもなく奴こそが一休iee-que、軍のデータでは一休の名は一と九、九の惨劇に一の安息を与える必殺の徒手空拳にあると言われている。無論バトルは避けられないだろう、ゆらゆらと揺れている骸肝を指して、ヤツは楽しそうに嬌声を上げた。
「ハッハァ!テルテル坊主だァ!」
ドコデモBOMBでふきとばす→24へ進む
石ころこぶしで叩きつぶす→37へ進む
困惑こんにゃくで時間稼ぎ→45へ進む
いくぞ必殺ビッグ&スモールライト→05へ進む
地球破壊爆弾→19へ進む
44
何も相手が巨大なキャノンを構えるのを待っている理由は無い。俺は石ころこぶしを装着するとカシアス・クレイばりに懐に飛び込み頼もしいドラパンチの一撃でヤツの左肩を腕ごと粉砕してやった。バランスを崩した木燃に必殺の左フックでダウンを奪う。10カウントどころか10年経ってもヤツはもう起きてこないさ。
→22へ進む
45
如何に優秀な戦士でも所詮は生身、ケミカルウエポンを防ぐことはできないだろう。俺は困惑こんにゃくの封を切って床にたたきつけようとした。だが予測を超える一休の反応速度は俺の攻撃を許さず、一瞬で接近すると床にたたきつける寸前のケミカルこんにゃくを俺の手からもぎとる。そしてヤツは…それを俺の呆けた顔面にたたきつけた!その後のことは覚えていない、ただ床にひとつ、またひとつとデカい血だまりが広がっていき、最後に…。
−GAME OVER−
46
俺は困惑こんにゃくを取り出して封を切ると、鉄煤の足元めがけてたたきつけた。気化して急速に立ちのぼる合成ガスに坊主は眉をしかめると、すぐに一本のガラス管を割って中身を飲み干した。中和剤を飲んだ鉄煤は悪魔もうらやむにやけ顔になると別の管を割って俺に投げつける。毒ガスのオーソリティにガス戦を挑むとは、俺もフールな真似をしたもんだぜ。
−GAME OVER−
47
生身、しかも素手でここまでの戦闘力を持つ人間を見たのは初めてだ。神右衛門を一瞬で倒した一休は俺に向き直るが、ヤツもまた俺のスペシャルウエポンに警戒の色を隠せないようだ。ケーという奇声を一声あげると後ろに跳びすさり、両手を奇妙な形に組み合わせた。ところで俺は金属の棒を…
手に入れている→50へ進む
手に入れてない→49へ進む
48
鎖を外された吉凶屋は既に衰弱が激しく、残念だが手遅れのようだ。兵器商人は苦しげな息づかいで俺に最期の情報を残す。一休にはヤツをその地位につけた強力な術があるらしい。
「ワシの胃袋に入っている…金属の棒を持っていくといい。
ヤツはそれを探しているのだ」
そういって事切れた吉凶屋の胃袋から取り出したそれは、極めて高い伝導率を持つと同時に蓄積したエネルギーで自転するチャージドコイルだった。続けて俺はつながれた夜宵を救い出すと、地下室を後にしようとする。
→42へ進む
49
最後のドラパンチの一撃に望みを託して駆けよる俺の目の前で、一休は奇妙な念仏を終えると術を完成させた。
「南ァ…無ゥ…サンダァァァァーッ!」
途端、叫び声とともに両腕を天に突き上げた一休を中心に大爆発のようなスパーキングが炸裂した!放電した火花は強化カーボナイト製の建物の内壁を駆け巡り、一瞬で暗黒寺をヤツ以外誰も残っていない巨大な棺に変えてしまった。けたたましい笑い声だけが無人の暗黒寺に響き渡り、俺の身体は残骸すら残っていなかった。
−GAME OVER−
50
吉凶屋の言葉を思い出した俺は懐からチャージドコイルを取り出した。それを放り投げると同時に一休は奇妙な念仏を終えて術を完成させる。
「南ァ…無ゥ…サンダァァァァーッ!」
途端、叫び声とともに両腕を天に突き上げた一休を中心に大爆発のようなスパーキングが炸裂した!だが放電した火花は金属の棒に吸い込まれるように集中すると、宙に浮いたまま帯電したコイルは物凄いスピードで回転をはじめて反重力モードに入る。
まさかと思った一休の一瞬の隙を逃さず俺は飛びかかると、放電する中でサイバーボディが悲鳴を上げるのも構わず帯電するコイルを握り締めてヤツの口腔に拳ごと突っ込んだ!スパーキングドラパンチが一休の首から上を吹き飛ばすと同時に俺の右腕もショートしてだらりと垂れ下がる。俺はなんとかこのタフガイを倒すことに成功したのだ。
→51へ進む
51
やれやれ、なんとか終わったようだ。動かない俺の右腕はメンテナンスすればすぐに復活するが、失われた神右衛門は戻ってはこない。短い間だが頼りになった相棒の顔を、俺は頭を軽くひとふりして追い払う。苦々しい思いはバーボンとベッドで流す汗で洗ってしまうに限るだろう。俺は夜宵とタンデムして2000ccのモンスターバイクにまたがると夜の街へ消えていった。
俺は未来戦士ドラエボン、22世紀の科学力が作り上げたスーパーファイティングウエポノイドだ。
−THE END−
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